研究課題/領域番号 |
23241073
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研究種目 |
基盤研究(A)
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
中谷 和彦 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (70237303)
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研究分担者 |
武井 史恵 大阪大学, 産業科学研究所, 助教 (30252711)
萩原 正規 大阪大学, 産業科学研究所, 助教 (40403000)
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キーワード | 8位置換プリン / リボスイッチ / インビトロセレクション / ライブラリー |
研究概要 |
本申請研究では、8位置換プリン誘導体で駆動可能なリボスイッチを創成し、リボスイッチリエンジニアリングの原理理解を目的とする。この達成に向けて、天然リボスイッチの構造を、8位置換プリン誘導体で動作するように改変したsemi-artificialリポスイッチを創成し、その改変原理の理解と技術の開発を研究する。平成23年度は、具体的には、以下の項目を実施した。 1)アプタマー部位を部分ランダム化したプリンリボスイッチRNAライブラリーの構築 アデニンリボスイッチの小分子リガンド認識部位を部分的にランダム化したDoped-RNAライブラリーを構築した。構築したライブラリーを、別途合成した8位置換プリン誘導体を固定化した樹脂でセレクションした。結合したRNAフラクションを逆転写、PCR、転写を1サイクルとするインビトロセレクションを実施し、7ラウンド目のRNAを逆転写後にクローニングして、配列を同定しア。現在、配列、二次構造を検討中である。 2)プリン誘導体化合物ライブラリーの構築 8-ブロモアデニン、8-ブロモアデノシン等と、市販されている複素環のホウ酸エステルとの鈴木-宮浦カップリングにより、8位置換プリン誘導体ライブラリーを構築した。さらに、インビトロセレクションを行う化合物には、リンカーを導入し、樹脂に固定化した。3種類の化合物を合成したが、頭書計画の予定通り現時点ではまだ一種類の化合物にのみインビトロセレクションを実施している。表面プラズモン共鳴センサーへの固定化と解析を進めようと試みており、ビアコア社製のCM5センサーチップへの固定化を行った。固定化量の制御と固定化の最終確認中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ライブラリー合成を問題なく進めており、合成化合物を用いてドープトライブラリーを用いたインビトロセレクションを既に実施しできた。
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今後の研究の推進方策 |
特に問題なく進展しているが、リボスイッチのセレクションを加速し、より多様なリボスイッチRNAとの相互作用を検討したい。
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