研究課題
基盤研究(A)
わが国の野生集団から江戸時代に育成された古典園芸植物であるサクラソウ、ツツジ、ハナショウブの民俗文化財としての価値を検証するために、花形質の多様性のゲノム情報と園芸の歴史・文化的背景とを併せた解析を試みた。その結果、サクラソウでは、野生種から園芸種への変遷を花器形態の量的変異とDNA多型から明らかにできた。ハナショウブでは、野生のノハナショウブの自生地探索、形質調査、収集・維持活動を行うとともに、様々な花卉形質がノハナショウブから取り入れられていたことを明らかにできた。ツツジでは、花器形態変異を遺伝子レベルで明らかにできた。今後のナショナルコレクション作成へ基本情報を提供できた。
植物育種学