研究課題/領域番号 |
23242022
|
研究機関 | 中京大学 |
研究代表者 |
神田 和幸 中京大学, 国際教養学部, 教授 (70132123)
|
研究分担者 |
森本 一成 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 教授 (00127169)
大杉 豊 筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 准教授 (60451704)
木村 勉 豊田工業高等専門学校, 情報工学科, 准教授 (80225044)
|
キーワード | 手話 / 文法 / 形態論 / 古手話 |
研究概要 |
本年度は追加採択となり、補助金の執行は12月からとなったが、研究準備はすでに進行していたため、急遽、調査の打ち合わせと調査の一部を行った。そのため資料の収集が中心となり、分析は次年度に持ち越すことになった。 調査は予定地のうち新潟地域において手話実態調査を行った。そして次年度調査のために鹿児島、大阪地域で打ち合わせを行い、大阪地域においては現地の積極的な協力が得られたため、急遽実験的な資料提供を依頼し本年度内に自発的発話手話資料を得た。それはこれまでの実績と信頼があったからであると自負している。その資料分析は次年度となる。 また過去の研究データの資料整理と新規資料について、手話通訳者の協力を得て、アノテーションを行った。2つの資料の比較と共通基準によるデータベース化に必要な作業が行えた。 本年度は執行期間が短かったため、緊急調査を主とし、海外での資料収集や動画編集用機材、消耗品などの購入により、次年度の準備が中心となった。 本年度成果としては、すでに行った過去の成果を元にした分析作業と検討作業が中心であり、採択通知以前に実施された発表がほとんどであるが、研究内容は本研究と一致したものであり、日本手話の文法研究、日本手話の通時的研究、そのデータベース化、緊急避難用手話開発、情報端末を用いた聴覚障害者向け情報保障システム開発、総合プロセーシスの概念など、これまで継続的に研究してきたことである。 12月以降の成果としてはすでにエントリーしていた学会での発表、予定されていた講演会において、本研究に関わる内容で発表した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定地域の手話語彙、手話例文を収集できた。また古手話の復刻もできた。応用研究として避難実験の準備もできた。
|
今後の研究の推進方策 |
調査合宿を継続し、さらに語彙収集と例文収集に努めアーカイブへの道を開く。 またこれらの資料のアノテーションを実施し、データベース化への道を開く。 文字による古手話記録は動画像による復刻をする。 応用研究として通信による緊急避難用手話情報伝達を開発する。 試作システムを実際の施設(鹿児島市水族館)において実験評価する
|