汎用的日本語学習辞書開発データベース構築とその基盤形成のための研究

2014 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 23242026
• 研究機関: 筑波大学
• 研究代表者: 砂川 有里子 筑波大学, 人文社会系, 教授 (40179289)
• 研究分担者: 松崎 寛 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (10250648) ; 小野 正樹 筑波大学, 人文社会系, 教授 (10302340) ; 山内 博之 実践女子大学, 文学部, 教授 (20252942) ; 李 在鎬 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (20450695) ; 井上 優 麗澤大学, 外国語学部, 教授 (30213177) ; 簗島 史恵 政策研究大学院大学, 政策研究科, 客員教授 (40401723) ; 今井 新悟 筑波大学, 人文社会系, 教授 (50346582) ; 杉本 武 筑波大学, 人文社会系, 教授 (70196749) ; 千葉 庄寿 麗澤大学, 外国語学部, 教授 (70337723) ; 堀 恵子 東洋大学, 人間科学総合研究所, 客員研究員 (70420809) ; 迫田 久美子 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 日本語教育研究・情報センター, 教授 (80284131)
• 研究期間 (年度): 2011-04-01 – 2015-03-31
• キーワード: 日本語学習辞書 / 日本語教育 / 日本語学習辞書開発支援 / データベース / 二言語辞書 / コーパス / web版日本語学習辞書

研究実績の概要

世界各国の現地語と日本語とによる二言語日本語学習辞書の開発を支援する「汎用的日本語学習辞書開発データベース」の構築と、その基盤形成のための研究を目標として、以下の活動を行なった。
1．『レベル別日本語教育語彙リスト』の各見出し語情報（品詞、語義、例文等）の修正・追加を行い、見出し語数1万8000弱の語彙リストを完成させた。さらに、初級前半・初級後半・中級前半のコロケーションリスト、類義語リスト、文化的発見記述文リストを完成させ、『レベル別日本語教育語彙リスト』の情報と統合した上で、「汎用的日本語学習辞書開発データベース」を完成させた。
2. 「汎用的日本語学習辞書開発データベース」に収録されていない機能語のデータベースとして「機能語用例データベース・はごろも」を完成させた。
3. 「汎用的日本語学習辞書開発データベース」と「機能語用例データベース・はごろも」をWeb上で検索できる「日本語教育語彙表」のシステムを開発し、http://jreadability.net/jevに公開した。
以上の活動のほか、2回の全体研究集会、2回の分担者会議、各班による会議を実施し、研究発表・研究打ち合わせ・意見交換等を行った。これらの活動を通じ、年度内に本プロジェクトの目標をすべて達成することができた。また、2014年12月に筑波大学において第4回国際研究集会を開催し、この4年間の研究成果報告を行うとともに、カザフスタン・キルギスタン・タイ・インドネシア・中国の辞書使用状況調査報告を受け、辞書編集支援とプロジェクト終了後の活動に関する意見交換を行なった。さらに2015年3月に、本研究の集大成として各班が構築したデータベース6点、研究集会での発表論文22篇、雑誌等に発表した研究論文9篇を収録したCD-ROM版「日本語学習辞書科研 研究成果報告」を作成し、日本語教育と辞書編集の関係者に配布した。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

研究成果

• [雑誌論文] Implementing an English-Medium Course on Japanese Language and Culture (2015)
  • 著者名/発表者名: Jacob Schnickel、Hiroyuki Yamauchi、Takenobu Fukushima
  • 雑誌名: Jissen Women's University CLEIP Journal 巻: 1 ページ: 1-11
• [雑誌論文] 「日本語動詞「きく」のコロケーションについて─WEBコーパスと日本語母語話者・上級日本語学習者の判断から─」 (2015)
  • 著者名/発表者名: 小野正樹・朱炫ジュ・ディルーシャ デヒティビヤ・李国玲・スワンナクート パッチャラーパン
  • 雑誌名: 『筑波大学留学生センター日本語教育論集』 巻: 30 ページ: 34-42
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] コーパスを活用した日本語教師のための類似表現調査法 (2014)
  • 著者名/発表者名: 砂川有里子
  • 雑誌名: 日本語／日本語教育研究 巻: 5 ページ: 7-27
• [雑誌論文] 「アウトプット重視の授業におけるディクトグロス導入の試み―中級前半のプロジェクトワークの準備として―」 (2014)
  • 著者名/発表者名: 堀恵子
  • 雑誌名: 『日本語教育方法研究会誌』 巻: 21 ページ: 46-47
  • オープンアクセス
• [学会発表] 日本語学習辞書と語彙学習をつなぐもの (2015)
  • 著者名/発表者名: 山内博之
  • 学会等名: 日本語学習辞書科研第8回全体研究集会
  • 発表場所: 筑波大学東京キャンパス（東京都文京区）
  • 年月日: 2015-03-27
  • 招待講演
• [学会発表] 学習者の話す力を伸ばすタスク先行型授業 (2015)
  • 著者名/発表者名: 山内博之
  • 学会等名: 2014年度第2回日本語教育セミナー
  • 発表場所: 国際交流基金バンコク日本文化センター（タイ、バンコク）
  • 年月日: 2015-03-13 – 2015-03-14
  • 招待講演
• [学会発表] 「【実践報告】上級口頭表現クラスの取り組みと学習者の自己評価の変化」 (2015)
  • 著者名/発表者名: 堀恵子
  • 学会等名: 共同シンポジウム「日本語教育への挑戦：筑波大学の取り組み紹介」
  • 発表場所: 筑波大学（茨城県つくば市）
  • 年月日: 2015-03-01
• [学会発表] 基本動詞ハンドブックにおける多義動詞の記述について (2015)
  • 著者名/発表者名: 砂川有里子
  • 学会等名: コーパス×学習者ラウンドテーブル
  • 発表場所: 筑波大学東京キャンパス（東京都文京区）
  • 年月日: 2015-02-22
• [学会発表] 「上級者向けコロケーション教育の課題」 (2015)
  • 著者名/発表者名: 小野正樹
  • 学会等名: "国際交流基金ケルン日本文化会館 日本語教師研修会 2015 冬 「深める語彙の世界ー 多義性とコロケションの観点からー」"
  • 発表場所: 国際交流基金ケルン日本文化会館（ドイツ、ケルン）
  • 年月日: 2015-02-22
• [学会発表] 語彙読解システムの開発－日本語教育における多読－ (2015)
  • 著者名/発表者名: 山内博之
  • 学会等名: 国立国語研究所日本語教育研究・情報センター主催日本語教育講演会「語彙読解システムの開発－日本語教育における多読－」
  • 発表場所: 国立国語研究所（東京都立川市）
  • 年月日: 2015-02-21
  • 招待講演
• [学会発表] コミュニケーション能力を向上させるための語彙指導（講演＋ワークショップ） (2015)
  • 著者名/発表者名: 山内博之
  • 学会等名: 第6回スペイン日本語教師会研修会
  • 発表場所: レティーロ公園内公立図書館（スペイン、マドリード）
  • 年月日: 2015-02-07
  • 招待講演
• [学会発表] 課題遂行からみた言語素材 (2015)
  • 著者名/発表者名: 山内博之
  • 学会等名: 国際交流基金日本語国際センター25周年記念シンポジウム「課題遂行を出発点とした言語学習デザイン－『まるごと 日本のことばと文化』の挑戦－」
  • 発表場所: 国際交流基金日本語国際センター（さいたま市浦和区）
  • 年月日: 2015-02-01
  • 招待講演
• [学会発表] 縦断的な学習者コーパスを活用した接続詞と談話構成の習得研究 (2015)
  • 著者名/発表者名: 砂川有里子
  • 学会等名: 国立国語研究所日本語教育研究・情報センターシンポジウム
  • 発表場所: 国立国語研究所（東京都立川市）
  • 年月日: 2015-01-11
• [学会発表] 談話構成力の習得と接続詞の接続範囲 (2014)
  • 著者名/発表者名: 砂川有里子
  • 学会等名: 第6回談話分析コロキアム
  • 発表場所: 山形テルサ（山形県山形市）
  • 年月日: 2014-12-23
• [学会発表] 「学習者に必要な文法項目はなにか 「はごろも」文法表の用例収集作業から見えてきた項目」 (2014)
  • 著者名/発表者名: 堀恵子
  • 学会等名: 公開シンポジウム：コーパス研究を踏まえた新しい日本語教育に向けてー何を活かすか，どう活かすかー
  • 発表場所: 日本女子大学（東京都文京区）
  • 年月日: 2014-12-14
• [学会発表] 多義動詞の語義分類と語釈の辞書記述─「かぶる」の事例から─ (2014)
  • 著者名/発表者名: 砂川有里子
  • 学会等名: NINJAL Typology Festa 3
  • 発表場所: 国立国語研究所（東京都立川市）
  • 年月日: 2014-12-13
• [学会発表] Balanced Corpora as the Basis for Textual Comparison and Evaluation: A Case of BCCWJ (2014)
  • 著者名/発表者名: Shoju CHIBA
  • 学会等名: AFinLA Autumn Symposium 2014, Finnish Association of Applied Linguistics
  • 発表場所: University of Jyvaskyla(Republic of Finland)
  • 年月日: 2014-11-15
• [学会発表] コーパスを使ってみよう─類義表現の調査─ (2014)
  • 著者名/発表者名: 砂川有里子
  • 学会等名: 北京日本学研究センター
  • 発表場所: 北京日本学研究センター（中国）
  • 年月日: 2014-10-17
  • 招待講演
• [学会発表] 「アウトプット重視の授業におけるディクトグロス導入の試み―中級前半のプロジェクトワークの準備として―」 (2014)
  • 著者名/発表者名: 堀恵子
  • 学会等名: 日本語教育方法研究会
  • 発表場所: 藤女子大学（北海道札幌市）
  • 年月日: 2014-09-06
• [学会発表] コーパスを活用した日本語教育研究 (2014)
  • 著者名/発表者名: 砂川有里子
  • 学会等名: リュブリャーナ大学・筑波大学日本研究フォーラム
  • 発表場所: リュブリャーナ大学（スロベニア）
  • 年月日: 2014-08-31
• [学会発表] 日本語学習辞書支援のためのデータベース構築 (2014)
  • 著者名/発表者名: 砂川有里子・李在鎬・髙原真理
  • 学会等名: EAJS,AJEヨーロッパ日本語教育シンポジウムパネルセッション
  • 発表場所: リュブリャーナ大学（スロベニア）
  • 年月日: 2014-08-30
• [学会発表] 日本語基本動詞用法ハンドブック作成の取り組み・現状および今後の展望 (2014)
  • 著者名/発表者名: プラシャント・パルデシ、籾山洋介、砂川有里子、今井新悟
  • 学会等名: EAJS,AJEヨーロッパ日本語教育シンポジウムパネルセッション
  • 発表場所: リュブリャーナ大学（スロベニア）
  • 年月日: 2014-08-30
• [学会発表] コーパスを活用した日本語学習辞書の可能性 (2014)
  • 著者名/発表者名: 砂川有里子
  • 学会等名: リュブリャーナ大学
  • 発表場所: リュブリャーナ大学（スロベニア）
  • 年月日: 2014-08-27
  • 招待講演
• [学会発表] 学習者作文コーパスLARP at SCU─接続詞のパイロット調査─ (2014)
  • 著者名/発表者名: 砂川有里子
  • 学会等名: 第27回日本語教育連絡会議
  • 発表場所: バラトン（ハンガリー）
  • 年月日: 2014-08-23 – 2014-08-24
• [学会発表] 語彙から始める日本語教育 (2014)
  • 著者名/発表者名: 山内博之
  • 学会等名: 第88回第二言語習得研究会（関東地区）
  • 発表場所: お茶の水女子大学（東京都文京区）
  • 年月日: 2014-06-14
  • 招待講演
• [図書] ［新版］ロールプレイで学ぶ中級から上級への日本語会話 (2014)
  • 著者名/発表者名: 山内博之
  • 総ページ数: 130
  • 出版者: 凡人社
• [図書] 『日本語大事典』（分担執筆「外来語音／促音／長音／拍／撥音」等） (2014)
  • 著者名/発表者名: 松崎寛（佐藤武義・前田富祺他編）
  • 総ページ数: 2456
  • 出版者: 朝倉書店
• [備考] 日本語教育語彙表
  • URL: http://jreadability.net/jev