研究課題
織豊政権期については、引き続き全国的な史料調査を行って、豊臣秀吉の法令、および豊臣家奉行人の奉書等のデータベース化を進めた。朝廷との関係については、松澤克行(東京大学史料編纂所准教授)が行った宮内庁編纂の『天皇皇族実録』のうち、御土御門天皇・後柏原天皇・後奈良天皇・正親町天皇の実録のデータベースを東京大学史料編纂所の「近世編年データベース」に格納した。江戸幕府の法令については、『御触書寛保集成』データベースを同じく「近世編年データベース」に格納した。本年度は、本科学研究費補助金による研究の最終年度にあたるので、報告書『法令・人事から見た近世政策決定システムの研究(東京大学史料編纂所研究成果報告2014-7)』を刊行した(1ー242頁)。織豊政権については堀新(共立女子大学教授)が明智光秀の「家中軍法」について史料学的考察を行い、研究協力者の曽根勇二(横浜都市発展記念館職員)が、豊臣家五奉行の文書リストおよび釈文を作成した。佐島顕子(福岡女学院大学教授)は、『李朝実録』のうち日本人が登場する記述を抜粋し、データベースを作成した。松澤克行(東京大学史料編纂所准教授)は、『天皇皇族実録』のデータベースの内容を紹介した。江戸期の法令・人事については、福田千鶴(九州大学教授)が、福岡藩初期の法令『長政公御代御書出令條』の翻刻を行った。福留真紀(長崎大学准教授)は、『兼山秘策』によって幕府勘定所の人事を考察した。白根孝胤(中京大学教授)は、尾張藩御城附についての考察を行い、幕府法令の伝達と情報収集の様相について実態を解明した。もと研究員の篠崎佑太(東京都公文書館研究員)は、東京大学史料編纂所所蔵の「石井良助所蔵史料」の整理を行い、目録作りと『聞訴秘鑑録』の翻刻を行った。同じくもと研究員の堀智博(徳川ミュージアム研究員)は、山口文書館所蔵の『豊臣秀頼御上洛之次第』の翻刻を行った。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2015
すべて 雑誌論文 (10件) (うち謝辞記載あり 10件、 査読あり 1件)
東京大学史料編纂所研究成果報告2014
巻: 7 ページ: 3-10
巻: 7 ページ: 11-23
巻: 7 ページ: 25-78
巻: 7 ページ: 79-109
巻: 7 ページ: 111-134
巻: 7 ページ: 135-141
巻: 7 ページ: 143-174
巻: 7 ページ: 175-186
巻: 7 ページ: 187-208
巻: 7 ページ: 209-241