歴史認識の変容と文化遺産・景観の思想に関する比較研究

2014 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 23242045
• 研究種目: 基盤研究(A)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 西洋史
• 研究機関: 東京外国語大学
• 研究代表者: 立石 博高 東京外国語大学, その他部局等, 学長 (00137027)
• 研究分担者: 北村 暁夫 日本女子大学, 文学部, 教授 (00186264) ; 八尾師 誠 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (20172926) ; 篠原 琢 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (20251564) ; 千葉 敏之 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (20345242) ; 林 佳世子 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (30208615) ; 吉田 ゆり子 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (50196888) ; 金井 光太朗 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (40143523) ; 新井 政美 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (60167989) ; 池田 嘉郎 東京大学, 大学院人文社会系研究科, 准教授 (80449420) ; 相馬 保夫 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (90206673) ; 工藤 光一 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (80255950) ; 臼杵 陽 日本女子大学, 文学部, 教授 (40203525) ; 工藤 晶人 学習院女子大学, 国際文化交流学部, 講師 (40513156)
• 研究期間 (年度): 2011-04-01 – 2015-03-31
• キーワード: 文化遺産 / 文化的景観 / ナショナリズム / 記憶の政治 / 比較史

研究成果の概要

本研究は、文化遺産・文化的景観をめぐる思想が、19世紀という歴史主義の時代のヨーロッパの文化イデオロギーに立脚したものとして考え、その歴史的生成と発展を捉えることによって、文化遺産概念を批判的に再検討した。文化遺産政策は、過去を空間のなかに表現し、可視化するものであり、こうした制度的な実践は、その空間を体験する人々の歴史意識とは相互に条件付け合っている。
本研究は、近代の学知の制度化、国民主義の発展、記憶の政治に着目して、文化遺産・文化的景観の保全をめぐる思想と、その実践の歴史的個性と歴史的文脈を、ヨーロッパ、イラン、オスマン帝国（トルコ共和国）、そして日本との比較研究を通じて明らかにした。

自由記述の分野

ヨーロッパ近世史・近代史