研究課題
基盤研究(A)
本研究では、百年以上にわたって日本考古学が蓄積してきた古墳時代研究の到達点を整理し、古墳時代は、日本列島(北海道を除く)の諸集団がある程度の地域的自立性を残しながらも統一的な政体を形成し、近畿中部の政治権力を最上位とする社会政治秩序を維持するために、墳丘墓築造という行為を最大限に利用した初期国家段階の社会であったと結論づけた。そして、そうした古墳時代歴史像の理解を、海外のワークショップでの発表、英語と日本語による論文集作成などを通じて国際的に発信した。
考古学