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2013 年度 実績報告書

家族のための総合政策ー虐待・暴力防止法制における国際比較を中心に

研究課題

研究課題/領域番号 23243011
研究機関筑波大学

研究代表者

本澤 巳代子  筑波大学, 人文社会系, 教授 (70200342)

研究分担者 倉田 賀世  熊本大学, 法学部, 准教授 (10431298)
田宮 菜奈子  筑波大学, 医学医療系, 教授 (20236748)
高田 清恵  琉球大学, 法文学部, 教授 (30305180)
廣瀬 真理子  東海大学, 教養学部, 教授 (50289948)
金川 めぐみ  和歌山大学, 経済学部, 准教授 (70335496)
村岡 真知子 (神尾 真知子)  日本大学, 法学部, 教授 (80219881)
片桐 由喜  小樽商科大学, 商学部, 教授 (80271732)
古橋 エツ子  名古屋経営短期大学, 健康福祉学科, 教授 (90219121)
橋爪 幸代  東京経済大学, 現代法学部, 准教授 (30407340)
研究期間 (年度) 2011-04-01 – 2015-03-31
キーワード社会法学 / 家族政策 / 虐待:暴力 / 比較法 / 国際研究者交流 / イギリス:ドイツ:スウェーデン:韓国 / 国際情報交換 / 多国籍
研究概要

平成25年度の研究実施計画に従って、以下を実施した。
(1)家族のための総合政策に関する比較法的・学際的研究成果の中間まとめとして、本澤巳代子/ウタ・マイヤー=グレーヴェ編著『家族のための総合政策-家族と職業の両立-』を信山社から2013年10月に出版した。
(2)2013年10月18日に日本大学法学部4号館地下1階4A会議室で、ドイツから招へいしたウタ・マイヤー=グレーヴェ教授(ギーセン大学)をメインゲスト、イギリスでの1年半の在外研究から帰国した橋爪幸代准教授をコメンテーターとする公開研究会「児童の健全育成・虐待防止策としての早期支援~ドイツとイギリスの家族・育児支援調査を中心に~」を開催した(司会:本澤巳代子、日独同時通訳付き)。
(3)2013年10月20日には、筑波大学東京キャンパス1階121講義室で、スウェーデンから招へいしたシャスティン・ノルドレフ教授(エルブロ大学)をメインゲスト、ファーマド・マレキアン氏(国際刑事法研究所特別客員教授)をコメンテーターとする公開セミナー「スウェーデンにおける児童虐待への法的対応~医療・福祉・司法の連携のあり方とその課題」を開催した(司会:古橋エツ子・高田清恵、日英同時通訳付き)。
(4)2014年1月25日・26日に筑波大学で研究会を開催し、各自の研究進捗状況について確認をするとともに、2014年9月末をめどに原稿を集め2014年末までに書籍化した上で、2015年3月末まで公開にシンポジウムを開催することとなった。
(5)上記のほか、研究代表者である本澤と研究分担者である田宮とが共同して、筑波大学プレ戦略研究拠点「Center for Global Aging Tsukuba」を立ち上げ、2014年1月24日には、第1回国際会議(学内外公開)を筑波大学大学会館国際会議室および別館ホールにおいて開催した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

平成25年度の交付申請時に予定していた書籍刊行、外国人研究者の招へいおよび公開研究会・公開セミナーを予定通り、実現することができたことからして、非常に順調に研究は進展したといえる。
平成25年度の予算が限られていたため、諸外国での調査を実施することができず、最終年度に、改めて各国比較のための最新情報を収集する必要性が出てきたことからして、当初予定を上回る成果とまではいえないが、おおむね順調に進展しているとはいえる。
このほか、研究代表者である本澤と研究分担者である田宮が中心となって、筑波大学内に学際的なプレ戦略研究拠点「グローバル・エイジング・センター」を立ち上げ、学内外の高齢社会・高齢者関係の研究者のネットワーク構築に着手したことは、当初の計画を超える成果である。

今後の研究の推進方策

(1)主たる研究会メンバーが集まる日本社会保障法学会の春季大会・秋季大会を利用して、最終年度における研究成果のとりまとめについて意見交換を行うとともに、今後の共同研究の可能性について検討を行う。
(2)比較法分野では、必要に応じて外国調査を行うとともに、学際研究分野も含め各人の研究成果をとりまとめて書籍化するため、各自2014年9月末を目途に論文の執筆を行う。成果本は年内に公刊することとし、主要論文を中心に、2015年2月下旬または3月上旬を目途に、成果発表会として筑波大学筑波地区または東京地区にて公開シンポジウムを開催する。
(3)(2)の公開シンポジウムにあたっては、2014年度の予算との関係もあるが、研究協力者である外国人研究者の招へいも視野に入れつつ、早めに実行計画を立て、広く社会に成果を還元するとともに、成果を共有できるよう努める。
(4)(3)との関係において、筑波大学プレ戦略研究拠点「グローバル・エイジング・センター」の公開シンポジウム(2015年2月13日・14日開催予定)とのコラボレーションも視野に入れ、より実りあるものとすることを目指す。

  • 研究成果

    (26件)

すべて 2014 2013 その他

すべて 雑誌論文 (11件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (5件) 図書 (8件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] メルケル政権下の子育て支援政策-パラダイム転換の定着と拡充―2014

    • 著者名/発表者名
      倉田賀世
    • 雑誌名

      海外社会保障研究

      巻: 186 ページ: 39-49

  • [雑誌論文] スウェーデンにおける児童虐待と女性への暴力に対する法制度2014

    • 著者名/発表者名
      高田清恵
    • 雑誌名

      琉大法学

      巻: 91 ページ: 1-22

  • [雑誌論文] 社会福祉法人の不適正な介護報酬の受領に対する保険者による返還を求める住民訴訟2013

    • 著者名/発表者名
      倉田賀世
    • 雑誌名

      熊本法学

      巻: 129 ページ: 13-29

  • [雑誌論文] 児童養護施設におけるリービングケアに関する研究―生活担当職員を対象とした中高生のケアに関する調査2013

    • 著者名/発表者名
      玉井紀子、森田展彰、大谷保和
    • 雑誌名

      子どもの虐待とネグレクト

      巻: 15 ページ: 66-77

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 次世代のレジリエンシーを育む アタッチメントとトラウマの視点から2013

    • 著者名/発表者名
      森田展彰
    • 雑誌名

      トラウマティック・ストレス

      巻: 11 ページ: 111-113

  • [雑誌論文] 中学生のためのDV予防教育プログラム開発と効果研究2013

    • 著者名/発表者名
      須賀朋子、森田展彰、斉藤環
    • 雑誌名

      思春期学

      巻: 31 ページ: 384-393

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 大学生における支配的恋愛関係チェックリストの作成、および信頼性、妥当性の検討-「束縛」に焦点化したdating violence調査票―2013

    • 著者名/発表者名
      西村香、森田展彰
    • 雑誌名

      アデヴィクションと家族

      巻: 29 ページ: 244-253

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ドメスティックバイオレンスの加害者の理解と働きかけ2013

    • 著者名/発表者名
      森田展彰
    • 雑誌名

      精神科

      巻: 23 ページ: 345-352

  • [雑誌論文] アルコール問題が子ども虐待とDVに与える影響2013

    • 著者名/発表者名
      森田展彰
    • 雑誌名

      日本アルコール関連問題学会誌

      巻: 2 ページ: 13-16

  • [雑誌論文] 精神障害を持つ親の精神的健康およびこれに関わる要因・精神障害者による親への虐待に注目して2013

    • 著者名/発表者名
      松山眞知子、森田展彰、大谷保和
    • 雑誌名

      アデヴィクションと家族

      巻: 29 ページ: 50-59

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 子ども虐待2013

    • 著者名/発表者名
      森田展彰
    • 雑誌名

      こころの科学

      巻: 172 ページ: 60-68

  • [学会発表] 社会保障法とジェンダー -シンポジウムの趣旨と構成-

    • 著者名/発表者名
      古橋エツ子
    • 学会等名
      日本社会保障法学会第63回春季大会
    • 発表場所
      鹿児島大学
  • [学会発表] 社会保障法における家族像とジェンダー

    • 著者名/発表者名
      増田幸弘
    • 学会等名
      日本社会保障法学会第63回春季大会
    • 発表場所
      鹿児島大学
  • [学会発表] 社会福祉領域におけるケアとジェンダー -高齢者ケアを中心に-

    • 著者名/発表者名
      金川めぐみ
    • 学会等名
      日本社会保障法学会第63回春季大会
    • 発表場所
      鹿児島大学
  • [学会発表] 社会保険とジェンダー

    • 著者名/発表者名
      神尾真知子
    • 学会等名
      日本社会保障法学会第63回春季大会
    • 発表場所
      鹿児島大学
  • [学会発表] アディクションと子ども虐待の重複する事例への対応に関する研究

    • 著者名/発表者名
      森田展彰、田中裕子、玉井紀子、新井清美、谷部陽子、海野充、和田一郎
    • 学会等名
      平成25年度アルコール・薬物依存関連学会合同学術総会
    • 発表場所
      岡山コンベンションセンター
  • [図書] 現代行政訴訟の到達点と展望(宮崎良夫先生古稀記念論文集)2014

    • 著者名/発表者名
      横田光平(磯野弥生、甲斐素直、角松生史、古城誠、徳本広孝、人見剛編)
    • 総ページ数
      392(95-113)
    • 出版者
      日本評論社
  • [図書] 新・初めての社会保障論2014

    • 著者名/発表者名
      古橋エツ子、呉紅敏、倉田賀世、広瀬真理子、高田清恵、脇野幸太郎(古橋エツ子編)
    • 総ページ数
      205
    • 出版者
      法律文化社
  • [図書] 社会保障2014

    • 著者名/発表者名
      神尾真知子、古橋エツ子、脇野幸太郎(神尾真知子、古橋エツ子編)
    • 総ページ数
      242
    • 出版者
      弘文堂
  • [図書] 家族のための総合政策-家族と職業の両立-2013

    • 著者名/発表者名
      倉田賀世、橋爪幸代、古橋エツ子、増田幸弘、本澤巳代子、松沢明美・田宮菜奈子、岩下雅充、高橋大輔、脇野幸太郎(本澤巳代子/ウタ・マイヤー=グレーヴェ編)
    • 総ページ数
      250
    • 出版者
      信山社
  • [図書] トピック社会保障法第7版2013

    • 著者名/発表者名
      本澤巳代子、橋爪幸代、増田幸弘、脇野幸太郎(本澤巳代子、新田秀樹編)
    • 総ページ数
      274
    • 出版者
      不磨書房
  • [図書] 人権としての社会保障(井上英夫先生退職記念論文集)2013

    • 著者名/発表者名
      高田清恵、矢嶋理絵(矢嶋理恵、田中明彦、石田道彦、高田清恵、鈴木静編)
    • 総ページ数
      324
    • 出版者
      法律文化社
  • [図書] 中高生のためのメンタル系サバイバルガイド2013

    • 著者名/発表者名
      森田展彰(松本俊彦編)
    • 総ページ数
      174(156-160)
    • 出版者
      日本評論社
  • [図書] ヒューマン・セキュリティ・ヒューマン・ケアの視点から2013

    • 著者名/発表者名
      森田展彰(松田ひとみ他編)
    • 総ページ数
      216(65-82)
    • 出版者
      医学評論社
  • [備考] Total Policy of Family 家族のための総合政策

    • URL

      http://tp-family.com

  • [備考] Center for Global Aging Tsukuba

    • URL

      http://www.globalaging-tsukuba.org

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公開日: 2015-05-28   更新日: 2015-06-16  

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