研究課題/領域番号 |
23243020
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研究機関 | 政策研究大学院大学 |
研究代表者 |
井川 博 政策研究大学院大学, 政策研究科, 教授 (70176064)
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研究分担者 |
横道 清孝 政策研究大学院大学, 政策研究科, 教授 (70210622)
上子 秋生 立命館大学, 政策科学部, 教授 (70378503)
大杉 覚 首都大学東京, 社会(科)学研究科, 教授 (70286904)
永井 史男 大阪市立大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (10281106)
畑山 栄介 政策研究大学院大学, 政策研究科, 准教授 (70599977)
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研究期間 (年度) |
2011-11-18 – 2015-03-31
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キーワード | 地方分権 / 地方自治 / Local Governance / 地方政府 / 国際比較 / インドネシア:フィリピン:韓国:タイ:日本 / 実態との乖離 / 国際研究者交流 |
研究概要 |
本研究では、インドネシア、フィリピン、韓国、タイと日本を対象に、「地方分権改革の成果(効果)」、「地方分権の形を規定する要素」、「地方自治(地方分権)の制度と実態の乖離」について比較研究を行い、地方分権(地方自治)の歴史と現状に関する客観的な分析と評価のあり方について検討するとともに、国際比較の視点からアジア諸国の地方分権(地方自治)の問題状況を明らかにすることとしている。 平成24年度においては、科研のメンバーによる研究会を5回開催するとともに、インドネシア、フィリピン、韓国、タイの地方自治の研究者・実務家を招いた4回のセミナーを実施した。こうした研究活動及び各メンバー個人の調査研究活動の実施により、各国別の地方自治(地方分権改革)に関する調査研究を進めるとともに、各メンバーが比較研究の対象とするテーマの選定を行った。このうち、比較研究のテーマについては、「基礎自治体の比較研究」、「教育分野における地方分権」、「腐敗防止の施策」、「政府間紛争調整システム」、「自治体間協力及び合併」、「自治体連合組織」を選定し、各メンバーにより海外調査等による調査研究が実施された。 平成25年3月には、インドネシア、フィリピン、韓国、タイの地方自治研究者を招聘し、国際研究会を実施した。3月26日から28日まで開催された国際研究会では、24年9月の国際研究会に引き続き、各国の地方自治、地方分権に関する基本的項目(事項)の比較表を活用し、その充実を目指して意見交換を行った。また、3月27日に開催した国際セミナーでは、「アジア諸国における地方分権の成果と課題」をテーマとした各国報告、それに基づく意見交換を行い、本研究の目的の一つである「地方分権改革の成果(効果)」についてその分析枠組みの検討を行うとともに各国間の比較研究を進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成24年度には、5回の研究会及び4回のセミナーを開催し、各国別の地方自治(地方分権改革)に関する調査研究を進めるとともに、各メンバーが比較研究を行う個別テーマの選定を行い、調査研究を進めた。また、平成25年3月には「アジア諸国における地方分権の成果と課題」をテーマにした国際研究会を実施し、本研究の目的の一つである「地方分権改革の成果(効果)」に関する比較研究を進めることができた。
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今後の研究の推進方策 |
本研究は、おおむね順調に進展しているが、平成25年度の研究においては、3つの研究の課題のうち、まだ研究に着手していない「地方分権の形を規定する要素」の研究を開始する予定である。他の研究課題である「地方分権改革の成果(効果)」、「地方自治(地方分権)の制度と実態の乖離」についても、さらに研究を深めていく必要があると考えている。 また、地方自治(地方分権改革)における個別テーマの比較研究については、各メンバーを中心に検討を進めるとともに、各国別の地方自治(地方分権改革)の研究についても、基本項目比較表の作成などを行い、推進していく方針である。
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