研究課題/領域番号 |
23243030
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
河野 勝 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (70306489)
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研究分担者 |
西澤 由隆 同志社大学, 法学部, 教授 (40218152)
飯田 敬輔 東京大学, 法学(政治学)研究科(研究院), 教授 (00316895)
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キーワード | 外交 / 国際関係 / 安全保障 / 実験 / 世論調査 |
研究概要 |
初年度(平成23年度)10月からはじめた、毎月3000名ほどの一般の有権者に対してウェブを使って行う調査は、順調に実施された。各月ごとの調査票や集計データなどは、暫定的な分析とともに、研究代表者が所長を務める早稲田大学現代日本社会システム研究所のホームページに、調査の翌月までに迅速に公開するようにした。研究分担者および連携協力者との意思の疎通も、定期的に連絡会議を開くことによってよくはかられた。データに基づいた分析は、その公共性、社会的重要性などにかんがみ、新聞コラムやオンライン雑誌などでタイムリーに発表してきた。それらを見た一般のメディアや政策決定にかかわる方々から、本研究が注目され、研究代表者は数多くの新聞/雑誌/通信社からインタヴューを受けた。学術的な研究成果の発表も、研究代表者が国際学会や海外のワークショップにおいて調査の実験部分にかかわる発表を複数回行ってきたほか、分担者、連携協力者もそれぞれ自分の属する学会などで発表してきており、順調に進んでいる。より体系的な成果発表として、最終年度である平成25年度に開かれる日本国際政治学会のひとつのパネルに応募する予定である。その他にも、すでにプロジェクト終了後データを迅速に一般公開できるようにするための準備にも取りかかっている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究では、日本で行われたことのない新しいサーベイを継続的に実施することを目的として、初年度の最初の半年(9月まで)を準備期間として設定し、代表者、分担者らによる連絡会議を複数回開催するなどして、 3年間にわたって一貫してたずねるウェブ調査の質問項目の選定と、各月のウェブ調査に組み込む実験デザインの長期プランを立案した。質問項目と実験デザインについては、プリテストを繰り返して、最終的な候補に絞り込んでいった。また、早稲田大学の「人を対象とする研究に関する倫理委員会」の審査も受けて、実際に10月からウェブ調査を開始することになった。さらに、各月の調査結果は、翌月の末までに、簡潔な分析とともに研究代表者が所長をつとめる研究所のホームページで公開してきた。これらは、すべて当初の計画通りに実施されているので、研究は順調に進展していると結論できる。なお、平成23年度から平成24年度への繰り越しは、米大統領選挙が当初の予想よりも接戦となることが伝えられ、現地での情報収集と聞取り調査が必要と判断されたことによる。
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今後の研究の推進方策 |
毎月行っているウェブ調査は、当初の予定通り、最終年度である平成25年度の9月まで行う。そして、各月ごとの調査票や集計データなどは、ひきつづき迅速に公開していく。本研究の成果として集められたデータは、日本ではじめての安全保障と国際関係に特化した貴重な調査データであるので、プロジェクト終了後、個票もふくめてすみやかに一般公開すべく、準備を進めているところである。また、本研究のより体系的な成果発表の場としては、上記にある通り、平成25年度に開かれる日本国際政治学会の「方法と理論」分科会にパネルとして、現在応募中である。もしこのパネルでの成果発表が実現すれば、そこでのフィードバックを生かして、さらに適切な媒体を通して発信していくことを目指す。
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