研究課題
課題「金融リスクの分析モデルの高度化とリスクマネジメントへの応用」に対して次の目的別研究を実施。【目的1】信用リスクの分析モデルの高度化と応用 (社債価格から倒産確率の導出、応用) 前年の日本の約1600の各月の社債価格データと、各月の国債価格データをもとに、分析期間を2005.9から2013.3拡張し、倒産確率の期間構造の分析をした。そのもとに、個別社債に対して基準化信用リスク価格スプレッド(SCRIPS)の測度とそれに基づく市場信用格付け指標を提案し、それに基づく分析を実施。さらに格付け推移の変動分析を行った。その分析法を米国エネルギー関係企業の社債に拡張した。【目的2】金利リスクの分析モデルの高度化と応用 (国債価格から金利の期間構造の変動モデル、応用)米国国債価格と金利の包括的分析をさらに進め、2006.4から2011.3 の月次分析に基づく金利の期間構造と銀行間取引金利と比較し、モデルの有効性を検証した。クロスセクションSURモデルを時系列化する日本国債価格の予測モデルを構築し、予測のパフォーマンス分析をした。【目的3】市場リスクの分析モデルの高度化と応用 (分散・相関変動株式モデルの定式化とリスク量の計測)アジアを中心とした債券市場の利回り変動を動的相関変動モデルによって分析した。また世界市場との共和分分析を行い、香港・シンガポール市場の利回りと世界市場の利回りとの共和分性を検証した。また誤差項がGARCHプロセスに従う時系列回帰分析の構造変化に関して変化点の区間推定法を提案した。これらの結果を内外のコンファランスで積極的に報告した。また25年度は最後の年度として、スタンフォード大学Duffie教授、フライブルグ大学Eberlein教授などを招聘し、京都大学と共催の国際コンファランス「金融システム、金融リスクマネジメント、金融計量分析法、年金投資分析」(3月25―27日)を開催した。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 7件) 学会発表 (26件) (うち招待講演 4件)
Communications in Statistics -Theory and Methods-
巻: 未定 ページ: 未定
Statistical Sinica
Asia-Pacific Financial Markets
JARIP大会論文集
巻: 1 ページ: 未定
商学論究(関西学院大学商学研究会)
巻: 61 ページ: 23-48
Journal of Applied Statistics
巻: 41 ページ: 546-572
10.1080/02664763.2013.845142
Japan and the World Economy
Journal of Forecasting
巻: 32 ページ: 702-723
10.1002/for.2266
ECONOMIC PAPERS
巻: 32 ページ: 535–560
10.1111/1759-3441.12046