研究課題
本研究は、サービスプレミアムを最大化するためにコンテンツおよびサービスミックスを低コストで作り込むための具体的かつ操作性に優れた方法論の構築を目的とすものであり、また当該作り込みの良否が組織業績に及ぼす影響の測定・評価手法の検討も視野におく。われわれは当該アプローチをサービスリエンジニアリングと位置づけ、研究を重ねてきたが、最終年度にあたる25年度では、主に以下の3つの活動を中心に研究活動を行った。まず第1に、サービス業の範囲は多岐にわたるが、24年度以降観光庁および(社)日本観光振興協会の協力が得られたことから、われわれはこの業界にフォーカスを置き、アンケート調査ならびに内外の企業・組織に対してインタビュー調査を積極的に行った。とくに、前者のアンケート調査は観光庁国際観光ホテル整備法に登録している2,665施設を対象にしたもの(回収率はホテルが267件、26.3%、旅館が399件、24.2%)で、分析の結果からは同産業の多くはインバウンド戦略そのものを持ち合わせていなかったり、あるいはビジョンとしてはもちながらも、それを具体的なアクションに結びつけるマネジメントシステムが未整備であるという事実が浮き彫りとなった。第2に、過去2年間の研究活動を通じてサービスリエンジニアリングの具体的なサポートツールとしてわれわれがモデル化したサービスABCDについても、その有効性を高める目的のもと、さらなる改良を加えた。第3に、サービスはけっしてサービス産業に固有のものではなく、製造業にあっても重要との認識から、メーカーにおける収益源の重点移行、いわゆるサービタイゼーションの進展状況を探るための調査も並行して行った。その結果、諸外国に比べ、わが国の企業・組織の取り組みには、総じて対応の遅れが目立つことが明らかとなった。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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