我が国の災害支援の専門機関である日本赤十字社(以下日赤)の災害時における心理社会的支援活動に着目し、その効果的な活動のための教育訓練プログラムを検討した。 教育プログラムには、遺族対応や中長期的支援が盛り込まれる必要があり、実施訓練も重要であることが支援活動に当たった日赤職員から指摘された。東日本大震災のような広域災害では、後方支援体制とニーズとのマッチング、中長期的支援体制が求められる。しかし、全国組織であり、我が国の災害支援の専門機関である日赤も財政、マンパワーに限界があり、ボランティアや他支援団体との協力体制が重要であることが東日本大震災の支援活動から明らかとなった。
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