研究課題/領域番号 |
23243077
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研究機関 | 玉川大学 |
研究代表者 |
坂上 雅道 玉川大学, 脳科学研究所, 教授 (10225782)
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研究分担者 |
松田 哲也 玉川大学, 脳科学研究所, 准教授 (30384720)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | ドーパミンニューロン / 認知的不協和 / モデルベースvs.モデルフリー / コスト-ベネフィット / 意思決定 |
研究概要 |
平成25年度は、コスト-ベネフィット課題遂行中のサルの中脳からドーパミンニューロンの単一ニューロン活動を記録し、解析を行った。この課題では、同じ量の報酬(ジュース)を得るのに、1秒間の固視点の注視が必要な条件(コスト条件)と1秒間自由に眼球を動かしてよい条件(コントロール条件)がある。これまでの実験心理学的研究から、ヒトを含む動物は、コストの後の報酬を好む傾向があることがわかっている。この実験では、ドーパミンニューロンが、①コスト情報をコードするか、②同じ量の報酬でもコストの後の報酬により強く応答するか、について調べた。その結果、ドーパミンニューロンは、①コストを予告する刺激に対して応答を減衰させることによって、コストの情報をコードしていることが分かった。さらに、②コストの後の報酬予告刺激に対して、コストがない場合に提示される報酬予告刺激に対してよりも、強い応答を示すことが分かった。ドーパミンの報酬に対する応答は、大脳基底核などに伝えられ、報酬予測情報の形成に使われると考えられている。今回の実験では、ドーパミンニューロンが報酬予測に関わる情報(報酬予測誤差)を出力するときに、コストの情報を統合することにより、報酬予測はコストがない場合より小さくなり、実際に報酬を与えられたとき、その量が同じでも、ドーパミンニューロンがコードする報酬予測誤差は、コストの後のほうが大きくなることを示唆する結果である、と解釈された。このことは、たとえば、認知的不協和などの高度な認知機能も、ドーパミンニューロンの比較的単純な報酬予測誤差計算機能で説明しうることを示唆している。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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