研究課題/領域番号 |
23243080
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
小玉 重夫 東京大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (40296760)
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研究分担者 |
大桃 敏行 東京大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (10201386)
市川 伸一 東京大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (70134335)
田中 智志 東京大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (80265967)
秋田 喜代美 東京大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (00242107)
植阪 友理 東京大学, 大学院・教育学研究科, 助教 (60610219)
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キーワード | カリキュラム論 / 学力論 / イノベーション / レリバンス / 市民性 |
研究概要 |
本研究では、戦後型社会の構造転換をふまえた公教育の新しい方向性を探り、理論面と実践面から、次の学習指導要領改訂およびその後を視野に入れたカリキュラム・イノベーション(革新)の条件を探ることを目的とする。さらに、実現可能なカリキュラムを開発することもめざす。その際特に、教科学習に閉じることなく、社会生活を視野に入れた、社会的レリバンスを有する学力の形成を重視する。 本年度は、研究組織を立ち上げると同時に、附属中等教育学校との協働研究を可能にするプラットフォームづくりを行った。具体的には、第一に、基幹学習ユニット(言語力育成プロジェクト:秋田喜代美、数理能力の育成プロジェクト:藤村宣之、学び方の学習プロジェクト:市川伸一、探究型学習プロジェクト:根本彰)、第二に、生き方の学習ユニット(哲学教育プロジェクト:今井康雄、金森修、田中智志、心理教育プロジェクト:下山晴彦、中釜洋子、キャリア教育プロジェクト:高橋美保)、第三に、社会参加の学習ユニット(市民性教育プロジェクトA:川本隆史、小玉重夫、市民性教育プロジェクトB:牧野篤、バリアフリー教育プロジェクト:白石さや、星加良司、職業教育プロジェクト:本田由紀)、第四に、総括ユニット(カリキュラムの基礎概念の検討:佐藤学、高等教育との接続の観点からの初等中等カリキュラムの検討:両角亜希子、カリキュラム・イノベーションに向けた行政の役割の分析:大桃敏行、附属学校との協働を可能にするプラットフォームづくり:小玉重夫、南風原朝和、河野麻沙美、植阪友理、今井康雄、大桃敏行)を発足させ、稼働させることができた。 また、これらのユニットを結集して、研究全体の理念と方向性を明らかにするための公開シンポジウム「社会に生きる学力形成をめざしたカリキュラム・イノベーション-理念と方向性-」を2011年12月10日に開催し、成功させた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
当初の計画では各ユニットの研究実施に着手することを初年度の課題としていたが、実際には、研究実施にとどまらず、各ユニットの研究組織を附属学校との協働のプラットフォームに位置づけ、公開シンポジウムでその成果を公表するところまで進めることができた。
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今後の研究の推進方策 |
初年度の成果に立脚して、カリキュラムの具体像を構築する作業に着手する。そのために、7月に研究プロジェクト内部での全体会を持ち、さらに、9月には公開シンポジウムで成果を公表することを計画している。
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