• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

全国無作為抽出調査による『教育体験と社会階層の関連性』に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 23243083
研究機関東京大学

研究代表者

中村 高康  東京大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (30291321)

研究分担者 三輪 哲  東北大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (20401268)
渡邊 勉  関西学院大学, 社会学部, 教授 (30261564)
小林 大祐  仁愛大学, 人間学部, 准教授 (40374871)
研究期間 (年度) 2011-04-01 – 2015-03-31
キーワード教育 / 社会階層 / 格差 / SSM / 全国調査
研究概要

本研究の目的は、社会学において伝統的に蓄積されてきた社会階層の調査研究の視点と、教育社会学において長らく積み上げられてきた学校調査の研究の視点を融合し、SSM調査をはじめとする従来の社会階層調査では検討できなかった教育変数をふんだんに取り込んだ『教育版SSM調査』を実施することにより、これまで学校調査で部分的にしか確認されなかった教育体験の社会階層に対する効果や、社会階層が教育体験に及ぼす影響について、全国レベルのデータで検証することである。そのための基礎準備を平成23年度に行ってきたが、それを受けて平成24年度は、前年度に検討した事項を精査しつつ、具体的な調査票および調査計画を試験的に確認することが課題であった。
年度の前半においては、パイロット調査に向けての調査票案の検討が中心的な作業となった。数回の研究会を開催し、調査原案の作成がおおむね終了した。
年度の後半にパイロット調査を企画していたが、このパイロット調査は、研究上の判断から、インターネット調査ではなく郵送調査に変更した。そのため、移転者の多い年度またぎの調査は控え、調査会社モニターによる120名の規模の調査を繰越によって次年度に実施した。この調査によって原案の問題点の洗い出しが可能となり、25年度の本調査に向けた貴重な資料を得ることができた。この情報をもとに調査票の精度が高まり、次年度にはより効果的な実査が行われる準備が整えられたといえる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成25年度の全国調査実施が、この研究の最大の目的であり課題であるが、その実査に向けての準備は、調査方法の検討、調査内容の検討、パイロット調査の実施、どの観点においても予定通り検討できているため。ただし、パイロット調査実施が次年度に繰り越すなどがあったため、特別に進展しているというわけではない。ただし、本調査実施時期に支障はなく、プリテストの遅延が計画全体の遅延になっているわけではない。

今後の研究の推進方策

本調査の実施準備はおおむねできているので、次年度の本調査の実施をいかに円滑に、かつ効果的に行うのかということが重要である。調査項目の最終確定とともに、調査実施上の工夫によって、昨今低下しているといわれる有効回収率をどこまで高めることができるのかを入念に精査して、本調査に臨むことが課題となる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] テーマ別研究動向(教育)―教育社会学的平衡感覚の現在―2012

    • 著者名/発表者名
      中村高康
    • 雑誌名

      日本社会学会編『社会学評論』

      巻: 63(3) ページ: 439-451

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi