本研究は、すばる望遠鏡の次世代大型広視野カメラ Hyper Suprime-Cam (HSC) に、本補助金で製作する狭帯域フィルター NB387 を取り付けて、赤方偏移 z~2 の軽い銀河を 1 万個検出し、その諸性質を明らかにすることを目標としていた。NB387 は完成したが、HSC の稼働が遅れたため、NB387 の観測はできなかった。しかし、既存の軽い銀河のデータに基づいて、軽い銀河の星形成活動、ダスト吸収、ガスの流出、強いライマンα輝線の原因などについて予備研究を行なって論文にまとめた。近く予定されている本観測では、軽い銀河の性質についてより詳細に研究を行ないたい。
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