• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実績報告書

大面積・半導体チェレンコフ・カメラの開発研究とその実証

研究課題

研究課題/領域番号 23244051
研究機関名古屋大学

研究代表者

田島 宏康  名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (80222107)

キーワード宇宙線 / 宇宙物理 / 素粒子実験 / 放射線
研究概要

平成23度は4x4のMPPCモジュールの性能試験を実施し、マルチアノード型の光電子増倍管と比較して2倍近い光検出効率を達成できることを確認した。この結果から、国際共同実験であるCTAにおいてMPPCをチェレンコフカメラの初期設計に採用することが決定した。
一方で、高密度のMPPCからの電気信号を処理するための集積回路の開発も並行して実施したが、集積回路に製造上の不具合があり、それを回避するための再設計が必要となったため、平成24年度に繰り越して修正した。その結果、不具合を解消し、所定の仕様を満足していることを確認した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

MPPCの開発においては、光検出効率が想定より良かったため、国際共同実験であるCTAでの初期設計に採用され、順調に進んでいる。
一方で、集積回路の開発では、一部に設計の不具合があり再設計となったが、全体の計画では、1度の再設計は想定されている。再設計後の集積回路は、所定の使用を満足することを確認しており、計画の遅れにはなっていない。

今後の研究の推進方策

MPPCの開発においては、さらに光検出効率を改善するための開発を継続し、性能の向上を図る。また、赤色の光は、バックグランドに寄与するため、赤色の光への感度を下げる開発の方向性も検討する。
集積回路の開発では、仕様を満足する設計を確認したが、さらにトリガー性能の向上をねらった改良を検討する。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012 2011

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] CTAデュアルミラー光学系用の1 GHz波形記録回路TARGETの開発と性能評価2012

    • 著者名/発表者名
      奥村曉
    • 学会等名
      日本物理学会第67回年会
    • 発表場所
      関西学院大
    • 年月日
      20120324-20120327
  • [学会発表] チェレンコフ望遠鏡焦点面検出器に向けた半導体光検出器MPPCの性能評価2012

    • 著者名/発表者名
      日高直哉
    • 学会等名
      日本物理学会第67回年会
    • 発表場所
      関西学院大
    • 年月日
      20120324-20120327
  • [学会発表] デュアルミラー光学系用のカメラモジュールの開発と性能評価2011

    • 著者名/発表者名
      奥村曉
    • 学会等名
      日本物理学会秋季大会
    • 発表場所
      弘前大学
    • 年月日
      20110916-20110919
  • [学会発表] Development of an ASIC for Dual Mirror Telescopes of the Cherenkov Telescope Array2011

    • 著者名/発表者名
      奥村曉
    • 学会等名
      32nd International Cosmic Ray Conference
    • 発表場所
      北京
    • 年月日
      20110811-20120818

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi