研究概要 |
平成25年4月-10月 ・昨年度は、ミラーが動くマッハ・ツェンダー干渉計において、アダプティブホモダイン測定を行い、ミラー位置、ミラー運動量、ミラーに掛かっている力の最適推定を行った。 本年度はこれらを理論的に解析し、昨年度の結果がどの程度古典物理学的限界を破り、さらにどの程度量子物理学的限界に迫っているかを明らかにする。 →本研究で行った、プローブとしてコヒーレント状態を用いたアダプティブホモダイン測定は、量子物理学的限界値であるCramer-Rao限界を達成していることを明らかにした。これをまとめて論文にした(K. Iwasawa et al., Phys. Rev. Lett. 111, 163602 (2013))。 ・昨年度に引き続き、スクイーズド光の広帯域化のために、導波路パラメトリックアンプ(OPA)によるスクイーズド光生成を行う。 特に、空間変調されたローカルオシレーター光を用いたホモダイン測定により、高いレベルにスクイーズされた 空間モードを探索する。 →方針を変更し、導波路を用いたユニバーサルスクイーザーを作製し、スクイーズ動作を確認した。 平成25年11月-平成26年3月 ・本基盤(A)により行われた3年間の研究の総まとめをする。特に、これまで得られた結果をすべて論文化する。 → 実行した。
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