研究課題
【雲生成チェンバー実験】有機エアロゾルや無機吸湿性エアロゾルと前年度までに調査した粒子との外部・内部混合粒子を用いた氷晶発生実験を種々の気象条件下で行った。並行して大気エアロゾルを対象とした雲生成チェンバー実験を実施した。広範なエアロゾル種の雲核能・氷晶核能を種々の気象条件下で調べ、各種エアロゾルに関する定式化(雲核・氷晶核による雲形成過程のモデル化)を進め、エアロゾルの雲核能・氷晶核能の物理化学生物特性に対する依存性の取纏めを行った。【エアロゾル地上モニタリング観測】つくばサイトに於いて、各種エアロゾル測定・採取装置、地上用雲核計、地上用氷晶核計を用いて通年観測を継続実施した。エアロゾルの物理化学生物特性および雲核・氷晶核活性化スペクトルの季節変化について明らかにして、サイズ分けした粒子数濃度等と雲核能・氷晶核能の関係について取纏めを行った。【残渣粒子採取・バイオエアロゾル検出分析】CVIを用いてチェンバー実験で生成した雲粒・氷晶の残渣粒子の物理化学特性を電子顕微鏡観察とEDX分析法により同定し、実際に雲核・氷晶核として働く粒子種に関する取纏めを行った。【数値実験】室内実験の結果に基づき詳細雲微物理モデルを用いた感度実験を行い、室内実験の結果と比較して種々のエアロゾル粒子の雲核能・氷晶核能の定式化を改良し、それに基づくエアロゾル・雲・降水を統一的に取扱う新機軸のパラメタリゼーションを非静力学モデルに組込んだ。【氷晶核活性微生物の探索】大気中から直接採取したエアロゾル試料に加えて、高度3000mあるいは立山積雪中から採取したエアロゾル試料を使って、微生物を分離した後、その氷晶核機能を、小滴凍結法を用いて評価した。高度3000mから分離された真菌株が高い氷晶核機能を示し、チェンバー実験での評価を試行する予定である。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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