スラブの脱水に伴う地殻流体は多くのケイ酸塩成分を溶かし込んでいるが、急冷することが困難であり、その組成を詳しく決めることは困難である。本研究では高温高圧その場分析法を開発することを試みた。提案する方法は、パルスレーザーをダイヤモンドアンビルセル中の試料内に集光し、プラズマし、冷えて中性原子に戻る際に発光スペクトルを観察する。原子固有のピークが観察して、化学組成を決める。このアイデアを実現するために、本研究費で外熱式ダイヤモンドアンビルセル、分光器、ゲート付き検出器とピコ秒レーザーを導入した。高温高圧の流体を生成することは出来ているが、そのレーザー誘起プラズマ分光測定にまでは至っていない。
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