本研究では、(a) 機能性金属錯体の組織化構造と相互作用部位の配置を合理的に制御して、柔軟な構造と電子状態を持つ相互作用空間の構築法の確立、(b) 骨格構造とゲスト分子の動的かつ協同的な連動による特異なゲスト応答性の発現、(c) ゲスト雰囲気下 in situ 物性測定による応答機構の解明、を推進した。主に化学的刺激への応答性に着目して、(1) 骨格構造とゲスト分子の相互作用によるスピン状態の制御と機構の解明、(2) メゾ粒子化による応答性向上、(3) 発光性骨格の構築とゲスト応答性の発現およびその機構の解明、(4) 親脂質性の導入による配位高分子とリポソームとの複合化に成功した。
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