ナノコンポジット磁石の創製においては、粒径8~10 nmのPdナノ粒子表面にγ-Fe2O3相をヘテロ接合させたナノ粒子の還元熱処理により、最大エネルギー積10.3 MGOeのL10-FePd/α-Feナノコンポジット磁石の創製に成功した。また、正八面体形状が従来より大きな保磁力を与えることが分かった。一方、水完全分解ナノ粒子触媒として、光触媒の水素生成助触媒となるRhナノ粒子の粒径効果を検討した結果、粒径が小さいものほど高活性を与えた。また、酸素生成助触媒として高活性のMn3O4ナノ粒子のMn(II)をCo(II)に置換したところ、Co置換率の増加に伴い水完全分解活性が上昇することが分かった。
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