PSIに再構成可能な新規分子ワイヤ-白金ナノ粒子ユニットを作製した。この分子ワイヤはPSI中のキノンポケットでビタミンK1と置き換わることでPSIを再構成できる。同様に、PSIIに再構成可能な分子ワイヤ-白金ナノ粒子ユニットを作製した。上記ユニットを用いてPSIおよびPSIIの再構成を行った。PSI-分子ワイヤ-白金ナノ粒子を用いて犠牲試薬存在下で光誘起水素発生を確認した。PSII-分子ワイヤ-白金ナノ粒子では、PSIIへの分子ワイヤ導入には成功したが、再構成プロセスでマンガンクラスター除去が確認された。今後マンガンクラスターの再構成により光誘起水分解システムの構築が可能となると考えられる。
|