単一構造のヒト型糖鎖をもつ糖タンパク質合成を目的とし、3本のシアリル糖鎖を天然型の位置にもつエリスロポエチンの全長構築に成功した。シアル酸結合レクチンシグレック7の化学合成に成功しその基質特異性を調べた。大腸菌で、標的糖タンパク質のペプチドセグメント2つを融合タンパク質として発現し、化学的修飾を施したあと、化学合成した糖鎖ペプチドチオエステルと連結することでインターロイキン13 の合成に成功した。鶏卵から単離した2分枝ヒト型糖鎖を化学的に修飾し糖鎖を付加させることで天然型の3分枝型糖鎖の半化学合成に成功した。ヒトIgG1のFcモノマーの全長の合成を検討し成功しFc体の全合成に見通しをつけた。
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