研究課題/領域番号 |
23246052
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
榎園 正人 大分大学, 工学部, 教授 (40136784)
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研究分担者 |
戸高 孝 大分大学, 工学部, 准教授 (50163994)
槌田 雄二 大分大学, 工学部, 助教 (80284785)
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キーワード | 発電機 / 高効率化 / 低速用多極構造 / ベクトル磁気特性 / フェライト磁石 / アキシャルギャップ構造 / マイクロ発電 |
研究概要 |
風力用の発電機における最大の課題は、風車の回転数が通常の水力発電や火力発電と異なり大幅に小さいことである。本研究で取り上げる発電機はこの用途に応えるために行っている。以下に研究課題を記す。(1)想定回転数は毎分200回転に対応できる発電機構造のため多極デュアルギャップ構造とする。(2)発電効率を増加させるために発電機の損失を低減した高効率化を行う。本年度の研究では多極化にするため、まずシングルギャップ構造下で、アキシャルギャップ構造型で72極を3次元電磁場解析によって最適化を行った。また、使用する永久磁石の最大磁場を増加させるためフェライト磁石を磁束集束化配列構造で検討を試みた。その結果十分対応できることがわかった。また、発電機側の負担を軽減させるため、従来使用されていた増速器を非接触化した磁気増速器を新たに開発テーマとして掲げることにした。これにより、次年度は総合発電効率を80%以上に向上させた構造設計を完了する。さらに、発電機鉄心の磁気損失を低減させるために、ベクトル磁気特性解析を導入し検討中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
何回も試作機を作成して検討することは、費用的に無理なことであるので、十分な机上検討と関係する付属実験を行って、最終年度で有用な試作機を完成させる所存である。
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今後の研究の推進方策 |
次年度では最終年度に向けた試作機の準備とともに、完成後の実施試験を想定した準備を始める.試作機の製作には外部委託によらざるを得ないため、適合する製作者の確保とともに,十分な理解の基に進めて行く必要が在る.
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