研究課題
平成26年度は最終年度であり、(1)人体近傍微弱電界通信技術の確立、(2)ヒューマンエリアネットワークの構成技術の確立、(3)実空間への実装とヒューマンインターフェイス機能評価、及び(4)トランシーバのメンテナンスフリー化とバッテリーレス化(長期的課題)について研究を推進した。(1)では通信品質評価技術を標準化するため、試作メーカーと共同で人体等価標準ファントムを検討した。ユースケースとして携帯型トランシーバと床に埋め込む固定型トランシーバより構成されるセキュリティーゲート応用を想定した。ファントムの条件として、6.75 MHzの信号に対する人体の減衰特性と環境雑音に対する人体アンテナ効果の二つの点で人体と電気的特性が等価である必要がある事を明らかにした。次に、この条件を満たし、低コストで再現性のあるファントムとして高さ180cm・直径30cmの塩ビパイプを導電率0.6 S/mの食塩水で満たした構造体が適当であることを明らかにした。(2)については、セキュリティーゲート応用等で、携帯型トランシーバを装着したユーザーが近接した時に生じる信号干渉の原因を明らかにして、信号干渉を抑制する方法を複数検討した。干渉信号をアースに逃がす電極の設置と空間放射による干渉信号と体表面を伝搬する信号の位相差を検出する方法等が有効であることを明らかにした。(3)については、携帯型トランシーバの人体の装着位置が床下電極に繋がる固定型トランシーバが受信する信号レベルに与える影響を調べた。人体に誘起される電界信号強度が人体表面形状の影響を受ける事を実験、シミュレーション及び信号パスの等価回路モデルで明らかにして、通信回線設計で必要な余裕を明らかにした。(4)については、待機時電力の削減とAC電源駆動の固定型トランシーバから携帯型トランシーバにアクセスする方法を変えて連続動作時間を改善した。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Optical Review
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