研究分担者 |
橋本 典明 九州大学, 工学研究院, 教授 (90371749)
山田 文彦 熊本大学, 自然科学研究科, 教授 (60264280)
横木 裕宗 茨城大学, 工学部, 教授 (70240190)
黒岩 正光 鳥取大学, 工学研究科, 准教授 (10225279)
野口 賢二 国土技術政策総合研究所, 河川研究部, 主任研究員 (50469863)
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研究概要 |
研究初年度は,主に以下の項目について研究をすすめた. (1)気候変動モデルの翻訳 渦位逆変換法により高解像度気象モデルに台風を埋め込む方法を開発した,日本を対象に,気候変動予測モデル内で発生する最大の台風を取り出し,CMIP5の将来における台風環境場(海面温度,鉛直シア等)を解析した.確率台風モデルへの入力のため,CMIP5から熱帯低気圧を抽出し,発生位置や気圧等の平均及び分散のマクロ情報を解析した. (2)沿岸外力評価 力学的および統計的翻訳手法で求めた気圧や風速をもとに,海域毎の沿岸外力に対する温暖化の影響について評価した.高潮計算のため,非構造格子を用いた並列高潮計算法を開発する.また,波浪の将来予測については,これまで開発してきたスペクトル型波浪モデルを用いて,温暖化予測モデル結果の海上風から直接波浪計算を実施した. (3)沿岸環境の将来変化予測 外力の将来変化が構造物に与える影響を評価するため,外力の平均値と変動量の長期変化を考慮し,破壊確率を求める非定常信頼性設計法を開発した. 波浪に伴う外力,高潮やそれに伴う流れと波との相互干渉など,外力場の時間的変化を考慮した長期積分可能な海浜変形モデルの開発をすすめた.
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