本研究では、感染リスクの評価手法の構築及び各種手法を用いた感染リスク低減効果の評価、それらの知見を基盤とした次世代型病院建築・設備システムの提案を行うことを目的とした。感染リスク評価手法として、模擬咳発生装置の開発、再現性の高い環境表面汚染度測定手法の検討、感染リスク評価式の構築を行った。各種手法を用いて病室・診察室・待合室における感染リスク評価を行い、感染リスクの低い医療福祉施設の建築・建築設備デザイン、既存施設における感染リスク低減策を提案し、また清掃方法など現状の対策の改善点を明確に示した。
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