研究課題/領域番号 |
23246110
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研究種目 |
基盤研究(A)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
岸尾 光二 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (50143392)
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研究分担者 |
山本 明保 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教 (20581995)
荻野 拓 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教 (70359545)
下山 淳一 東京大学, 大学院・工学系研究科, 准教授 (20251366)
富田 優 鉄道総合技術研究所, 材料技術研究部, 室長 (40462915)
石原 篤 鉄道総合技術研究所, 材料技術研究部, 研究員 (00568347)
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キーワード | 超伝導 / 強力磁石 / レアアース代替材 / 低炭素化技術 |
研究概要 |
既存の強力磁石(Ndネオジム、Smサマリウム永久磁石、レアアースRE123系超伝導バルク磁石)と同等以上の磁力を有し、RE(希土類)を構成元素に用いない新しい小型強力磁石の候補として、金属間化合物超伝導体二ホウ化マグネシウム(MgB_2)に着目し、バルク超伝導磁石の作製方法の確立と、磁力特性の基礎評価を目的に研究を行った。 平成23年度には、強い磁力と磁場均一性を実現するため、一様な微細組織を有するMgB_2バルク体の作製を目指すとともに、着磁方法の開発、及び捕捉磁場の測定法を確立するための予察的な検討を行った。以下に得られた成果を箇条書きに記す。 1.直径30mmΦ以下、厚さ10mmのサイズの円盤状MgB2バルク体の再現性の良い作製方法を確立した。 2.大口径超伝導マグネットと冷凍機を組み合わせたバルク磁石磁力評価システムを開発し、15-40Kの低温下でのMgB_2バルク磁石の着磁方法、及び捕捉磁場の温度依存性の測定方法を確立した。 3.直径30mmΦ、厚さ10mmのサイズの円盤状バルク体2個を対向させた試料において、バルク体間中心で3.1T@17.5Kの捕捉磁場が再現性良く得られた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
交付申請書に記載した以上の成果が得られたため。
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今後の研究の推進方策 |
H23年度には当初の計画以上の研究の進展が得られた。H24年度以降も引き続き、共同研究機関との緊密な連携の下に、交付申請書の研究計画に沿って研究を進める予定である。
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