研究課題/領域番号 |
23246110
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
岸尾 光二 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (50143392)
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研究分担者 |
富田 優 公益財団法人鉄道総合技術研究所, 研究開発推進室, 研究員 (40462915)
山本 明保 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (20581995)
石原 篤 公益財団法人鉄道総合技術研究所, 材料技術研究部, 研究員 (00568347)
荻野 拓 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (70359545)
下山 淳一 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (20251366)
M Miryala 公益財団法人鉄道総合技術研究所, 材料技術研究部, 研究員 (90415951)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 超伝導 |
研究概要 |
既存の強力磁石(Ndネオジム、Smサマリウム永久磁石、レアアースRE123系超伝導バルク磁石)と同等以上の磁力を有し、RE(希土類)を構成元素に用いない新しい小型強力磁石の候補として、金属間化合物超伝導体二ホウ化マグネシウム(MgB2)に着目し、バルク超伝導磁石の作製方法の確立と、磁力特性の基礎評価を目的に研究を行った。 平成25年度には、強い磁力と磁場均一性を実現するため、一様な微細組織を有するMgB2バルク体の作製を目指すとともに、捕捉磁場の高特性化に向けた検討を行った。以下に得られた成果を箇条書きに記す。 1.直径100 mmΦ、厚さ10 mmサイズの比較的大型の円盤状MgB2バルク体を作製した。 2.同一の厚みを持ち、系統的に直径の異なる円盤状MgB2超伝導バルク磁石を作製し、捕捉磁場特性とバルクサイズの関係を定量的に評価した。バルク径の増大とともに20 Kにおける捕捉磁場は系統的に増加したが、直径30 mmよりも大きな試料では増加率に鈍化がみられた。 3.炭素化合物の添加により、MgB2超伝導バルク磁石の捕捉磁場が向上することを明らかにした。 4.着磁後、バルク磁石の捕捉磁場の時間変化を測定し、捕捉磁場の減衰が非常に小さいことを明らかにした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画に沿った研究成果が順調に得られている。
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今後の研究の推進方策 |
H26年度も研究分担者との緊密な連携の下に、交付申請書の研究計画に沿って研究を進める予定である。
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