研究課題
既存の強力磁石(Ndネオジム、Smサマリウム永久磁石、レアアースRE123系超伝導バルク磁石)と同等以上の磁力を有し、RE(希土類)を構成元素に用いない新しい小型強力磁石の候補として、金属間化合物超伝導体二ホウ化マグネシウム(MgB2)に着目し、バルク超伝導磁石の作製方法の確立と、磁力特性の基礎評価を目的に研究を行った。バルク超伝導磁石の利用には、応用形態に沿ったバルク形状加工が必要であることから、平成26年度には、均一な特性を有するMgB2バルク体の作製、加工に向けた検討を行った。以下に得られた成果を箇条書きに記す。1.MgB2バルク体に対して機械加工を施し、種々の形状に加工できることを確認した。2.機械加工後のMgB2バルク体の構造観察を行ったところ、機械加工に由来するクラック、大きな欠け等は見られなかった。3.機械加工後のMgB2バルク体の捕捉磁場測定を行ったところ、捕捉磁場の値はジオメトリから予想される値とよく一致し、加工による磁場特性の劣化が無いことを確認した。4.直径30mm、厚み10mmの円盤状MgB2バルク体において、目標としていた5テスラの磁場捕捉に成功した。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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