研究課題/領域番号 |
23246163
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研究種目 |
基盤研究(A)
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研究機関 | 独立行政法人日本原子力研究開発機構 |
研究代表者 |
矢木 雅敏 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 核融合研究開発部門, 研究主幹 (70274537)
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研究分担者 |
石井 康友 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 核融合研究開発部門, 研究主幹 (70354579)
内藤 裕志 山口大学, 理工学研究科, 教授 (10126881)
中島 徳嘉 核融合科学研究所, ヘリカル研究部, 教授 (30172315)
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キーワード | ディスラプション / 逃走電子 / ITER / IFERC-CSC / ミチゲーション |
研究概要 |
ディスラプション物理を総合的に研究するため、これまで開発してきたコード群を拡張し、逃走電子生成フェイズ、ディスラプションフェイズ、ポストディスラプションフェイズの各ステージにおける素過程を個々のコードを用いて研究するとともに、粒子・流体ハイブリッドコードGpicMHDを核にディスラプション現象全体をシミュレニションできるディスラプション統合コード開発を進める。H23年度は以下の成果が得られた。 【逃走電子生成フェイズ】 逃走電子生成のためのモデル方程式の調査を行った。 【ディスラプションフェイズ】 原子力機構で開発された逃走電子軌道追跡コードを上下非対称平衡に対応できるように拡張し、ITERを模擬した平衡を用いて初期的な軌道解析を行った。その結果を日本物理学会年会(H24年3月)で発表した。粒子・流体ハイブリッドコードGpicMHDをトロイダル形状へ拡張するための定式化を行い、コード開発に着手した。 【ポストディスラプションフェイズ】 VDE(Vertical Displacement Event)を模擬できる可能性のあるBOUTコードの調査のため、BOUT++ワークショップに参加し、コードの導入方法、使用方法を調査した。コードの開発者のXu博士と共同研究の可能性に関して議論した。H24年以降、日本へ招聘する方向で合意を得た。 【その他】 本研究計画のWEBページを新規に立ち上げ、情報発信を開始した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
年度途中で研究代表者が九州大学から日本原子力研究開発機構へ移籍し、新たに研究環境を構築する必要性が生じたこと、公募の段階で予定していた研究分担者が、諸事情により研究に参画できなくなったことにより、当初の研究計画を遂行することが困難となった。
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今後の研究の推進方策 |
H24年度以降の研究計画を大幅に見直すとともに、研究協力者を増強し、研究を加速する予定である。また、研究会や研究打ち合わせを頻繁に行い、研究計画の進捗度にあわせて計画の見直しも随時行う予定である。
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