研究課題
膜上の巨大蛋白質複合体であるATPaseについて、細胞質のF1(α3β3γδε)部分と、脂質膜部分のFo(ab2c10)をリポソーム存在下のPURE systemで発現させ、ほぼ天然と同じ活性を有するタンパク質の合成されることが示された。このことはサブユニットの会合が自発的なプロセスで進行することを示している。またトランスロコン複合体についても、同様なシステムで 高活性な複合体の合成が可能であった。さらに、シグナルペプチ同様にダーゼなどの膜透過関連因子も共発現させ、細胞の膜透過プロセスのマシーナリーを構築することにも成功してる。このことは機能性細胞膜の構築につながると考えられる。大腸菌の膜タンパク質について網羅的にPURE systemとリポソームの系での網羅的な発現を行い、タンパク質で膜に挿入された形で合成されていることが示された。またヒト由来の膜タンパク質についても同様の系で発現を行い、複数の膜貫通領域を持つタンパク質ではほぼすべて膜に取り込まれた形で生産されることが示された。また大腸菌リボソームの30Sサブユニットについて、生合成因子の存在下で自己集合することに成功した。さらに、PURE systemの合成量の改善に取り組み、ほぼ大腸菌の抽出液に匹敵する合成量を達成した。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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