研究課題/領域番号 |
23247024
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
本間 道夫 名古屋大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (50209342)
|
研究分担者 |
川岸 郁朗 法政大学, 生命科学部, 教授 (80234037)
|
研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2015-03-31
|
キーワード | モーター / べん毛 / エネルギー変換 / 生体膜 / イオン駆動力 / ナトリウムイオン / タンパク質構造変換 |
研究実績の概要 |
これまでの研究からPomBとMotBのplug領域を切り替え部位としたキメラタンパク質PotB(以後PotB59)はV. alginolyticusのΔpomAB株、大腸菌のΔmotAB株で発現させると両方で運動能を示すことがわかっていた。このキメラタンパク質を発現するプラスミドを鋳型として3種類の新規のキメラタンパク質を野生型のPomAと共に発現するプラスミドを作成した。1つ目はα1の手前を切り替え部位としたPotB91、2つ目はα1直後を切り替え部位としたPotB129、3つ目はα2直後を切り替え部位としたPotB138である。これらのキメラタンパク質をV. alginolyticusのΔpomAB株またはΔpomABΔmotX株で発現させると、両方の株において運動能を示し、共にPotB138株がキメラ体の中で最も大きな運動能を示した。次に、キメラタンパク質を大腸菌のΔmotAB株でPomAと共発現させると、軟寒天培地上ではPotB59以外運動能をほぼ示さなくなったが、液体培地中では遊泳能を多少保持していることがわかった。そこでべん毛の回転方向の転換を観察することのできるテザードセル法を用いてキメラ体の方向転換頻度を観察した。すると新規キメラ体は全てPotB59と比べて方向転換頻度が低下したことがわかった。さらに、大腸菌のΔmotAB株においてキメラ体の軟寒天培地上での運動能の向上が見られる抑圧変異体を数株単離することができた。これらの変異はキメラタンパク質をコードするプラスミド上のPomAまたはBサブユニットのPomB側をコードする領域上に存在していることがわかった。この変異は固定子―回転子間の界面に影響し、べん毛の回転方向転換頻度を向上させるのだろうと推測された。
|
現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
|