ナトリウム駆動型べん毛モーターの固定子におけるイオン透過時のダイナミックな構造変化と、回転エネルギー変換機構について解析した。in vivoでの固定子のイオン取り込み活性を原子吸光により直接測定することに始めて成功した。また、ビブリオ菌固定子イオン結合残基PomB-D24Nは運動能欠損となるが、PomA-N194D変異によりその欠損を抑圧する事を示し、イオン結合能が回復すると推測された。さらに、PomBのC末端断片(PomBC)の結晶解析により構造し、大腸菌MotBの構造と比較した。それら構造情報をもとにPomBとMotBのキメラタンパク質PotBを作成し、機能解析を行った。
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