研究課題
基盤研究(A)
現生人類の東南アジアおよびオセアニアへの拡散移住の過程を、先史人骨の形態、現代と古代人の遺伝子解析、考古学データから解明を試みた。その結果、東南アジアでは新石器時代を境として、人類集団の系譜が大きく変化していることがわかり、この地域での現生人類の二層構造が明確となった。ネグリトやパプア集団は古くに分岐した古層集団であり、新石器以降の農耕民は北東アジア由来の拡散集団であること、またアジアからオセアニアへの移住も複数にわたって異なった地域からの移住があったことが明らかにされた。
形態人類学