研究課題
基盤研究(A)
本研究では,メタボリック症候群を遺伝的に発症する実験動物において、光環境や低温環境の応答性に異常がある生体成分の探索を試みた。その結果,メタボリック症候群発症を発症する実験動物では、視交叉上核の時計遺伝子,肝臓の時計遺伝子やコレステロール合成系および分解系の遺伝子の光環境に対する発現リズムに異常があることを発見した。また,メタボリック症候群発症ラットでは,低温環境に暴露されても褐色脂肪の倹約遺伝子の発現が増加しないために,エネルギー消費が亢進しないことが示唆され,このことが肥満症の発症原因の一つであると考えられた。
環境生理学