潮汐は12.4時間周期で繰り返される浅海域における環境変動で、多くの魚は潮汐に合わせた産卵周期を示す。本研究では、サンゴ礁に生息するミツボシキュウセンが潮汐をどのように感じ取って、潮汐に合わせた時刻合わせを行っているのかについて明らかにすることを目的とした。トラフグのマイクロアレイを用いて推定した潮汐関連遺伝子のうち、ミツボシキュウセンの脳内に相同遺伝子(VIP/PHI and Cnpなど)が発現していることが判明した。このうちのいくつかは本種の間脳域で静水圧を孵化することによって変動することが明らかとなった。
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