研究課題/領域番号 |
23248051
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
今内 覚 北海道大学, (連合)獣医学研究科, 准教授 (40396304)
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研究分担者 |
大橋 和彦 北海道大学, (連合)獣医学研究科, 教授 (90250498)
村田 史郎 北海道大学, (連合)獣医学研究科, 助教 (10579163)
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研究期間 (年度) |
2011-11-18 – 2015-03-31
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キーワード | 牛白血病 / 牛白血病ウイルス / 伝播リスク / ウイルス定量 / 清浄化モデル / プロウイルス / リンパ球数 / 免疫抑制 |
研究概要 |
平成25年、北海道大学大学院獣医学研究科は87件、2524頭の牛白血病ウイルス感染診断をnested-PCR法によって行い陽性率は8.4%であった。検査結果はモデル農場などにおいて新規導入牛の決定、感染牛の分離飼育、優先淘汰および感染牛産出(帝王切開を含む)の子牛の早期感染検査などに活用された。牛白血病対策の概要は次のとおりである。 <モデルA農場(肉牛)> 農場の背景:ウイルス感染牛8頭の導入によって5頭が新規感染(陽転)した。リスクの同定:新規感染牛のウイルスenv遺伝子を解析した結果、すべてリンパ球増多症を呈する導入牛のウイルスと一致し、同牛が感染源になったことを明らかにした。また、同農場で多数の吸血昆虫が発生していることを確認しサシバエおよびミナミサシバエと同定した。対策内容:医原性感染防止に努めた上、ピレスロイド配合イアータグ装着、アイボメック、バイチコールの3種併用による駆虫対策を3年間実施した。効果の実際:感染牛と陰性牛は同居状態であったが3年間陽転牛の発生がなかった。 <モデルB農場 (肉牛)> 農場の背景:販売先で売却牛が白血病を発症した農場で全頭BLV検査を行った結果、陽性率および陽転率が高いことが判明した。リスクの同定:主にサシバエによる水平感染が発生していることが明らかとなった。 対策内容:感染牛を分離飼育し、新規導入牛は感染検査を実施した。サシバエの発生源が堆肥場と同定されたので消石灰による駆虫対策を実施し、陰性牛に対して駆虫薬を噴霧した。効果の実際: 1年後の検査まで陽転を抑えることに成功した。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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