研究課題
平成26年度には、ベースライン調査結果の地域への還元と追跡データのパイロット収集を行った。調査結果については様々な媒体を通じて報告を行った。対象者に対しては「コホートだより」を2回送付し、当該研究ホームページにも掲載した。また、講演会の形式でも報告を行った。村上市においては平成26年8月22日と11月30日に、新潟市においては平成27年3月7日に、調査の概要およびベースライン調査の地域比較の解析結果を報告した。生活習慣の地域差に関する主要な所見は、市街地住民における身体活動量が低い傾向にあり、BMIも低い傾向にあった。食生活に明確な地域差は見られなかったが、村上市は茶栽培の北限ということもあり、市街地住民は緑茶をよく飲む傾向にあった。喫煙および飲酒には地域差は見られなかった。追跡データのパイロット収集に関しては死亡、骨粗鬆症性骨折・膝関節症の新規発生、要介護者発生数を調査した。対象者の2012年度における死亡情報を村上保健所の死亡小票より調査し、60人の死亡を確認した。骨粗鬆症性骨折、膝関節症に関しては、村上総合病院、山北徳洲会病院、たかはし整形外科クリニック、中条中央病院、新発田病院、荘内病院において症例収集方法を確立し、パイロット収集を開始した。クリニック、佐々木整形外科、中条中央病院、の新規発生の予備調査を、協力医療機関で行った。2015年3月現在、四肢骨の骨粗鬆症性骨折の新規発生84例を得た。また膝関節症(OA)に関しては、Kellgren分類のグレード2以上のOA261例、グレード1のOA136例を得た。2013年3月までの要介護認定者は112人であった。予定通りコホート研究の立ち上げを完了し、追跡を開始した。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Bone
巻: 74 ページ: 10-17
10.1016/j.bone.2014.12.064
http://www.med.niigata-u.ac.jp/hyg/murakami/index.html