本研究では個体と臓器の老化・老年病におけるホルモンの分子作用メカニズムを、次世代シーケンサーを活用して解明し、新しいシグナル経路とそれらのクロストーク、新規標的因子、共役因子、修飾因子とその役割を明らかにした。特に、アンドロゲン応答性の長鎖非コードRNAであるCTBP1-ASとマイクロRNA、アンドロゲン応答遺伝子APP、アンドロゲン受容体と共役するOct1とCtBP2、エストロゲン応答遺伝子COX7RPとEfp、ビタミンK作用を担うGGCXとSXR等について、その作用メカニズムを解明し、抗加齢医学における予防・診断・治療標的としての役割を示した。
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