研究課題/領域番号 |
23249066
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
尾崎 倫孝 北海道大学, 大学院保健科学研究院, 教授 (80256510)
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研究分担者 |
森田 直樹 独立行政法人産業技術総合研究所, 生物プロセス研究部門分子生物工学研究グループ, 研究グループ長 (60371085)
西川 祐司 旭川医科大学, 医学部, 教授 (90208166)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 術中診断 / CEA / Ep-CAM / EMA / 腫瘍転移 / 光イメージング |
研究概要 |
1)光プローブ搭載抗体を用いたin situがん診断のための抗原選定と細胞・小動物実験 乳癌、胃癌、大腸癌に対する抗体搭載型光プローブの有効性を細胞・小動物実験にて検証している。診断に最も有効な抗原としてCEA, EMA(Epithelial Membrane Antigen、Ep-CAMを検討し、それらに対して最適な抗体を選別・決定した。 乳癌、消化器系癌(胃癌、大腸癌)に対する術中診断法:リンパ節転移検索法の確立 i) リンパ節転移のマーカーとして上皮特異的抗原EMAを中心に検討してきたが、FACS、WBなどによる検討の結果、Ep-CAM、CEA(Carcino-embryonic antigen)がより有用であると考えられた。ii) 抗体の最適化(抗体のサイズの調整あるいは一本鎖・二本鎖の検討)を行ない、生体での最適な腫瘍への最適な送達条件を検討した。iii) Ep-CAM抗体に搭載した光プローブを用いて、担がん小動物(マウス)での効果をin vivoにて確認した。深度、抗原の発現量とシグナル強度・サイズの相関関係の解析を組織学的、分子生物学的解析により行なっている。(2)光プローブを用いた術中迅速診断の精度向上のための検討 今年度は実際に光プローブが術中迅速診断の補助になりうるかの検討を開始した。光プローブを用いた癌細胞検出の基本的プロトコールを作成中である。また、組織片をホモジネートとして、迅速診断に利用できないかどうかも、同時に検討している。(3)プローブの最適化および大量生産に関する検討 癌を検出する近赤外線発光プローブとして医用分野での実用化を目指しプローブの基盤となるウミホタル・ルシフェラーゼの安全性の高い大量生産・精製法の確立、自己励起型近赤外発光プローブの生産法及びがん標識抗体への搭載法の確立及びその安全性の評価等に向けた実験を開始する。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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