研究課題
本研究では腱・靭帯特異的遺伝子Mkxのプロモーター領域の同定と、この領域に結合する候補転写因子の同定を行った。Mkx遺伝子の上流領域を乗せたLacZベクターを用い、トランスジェニックマウスを作成し、染色した。更に上流領域をLuciferaseベクターに乗せhigh throughput screeningを行った。6049のexpression vectorの中から、Luciferase活性を上昇させるものとして3つの候補転写因子を同定し、免疫染色にて腱での発現を確認した。また、マウスのアキレス腱より腱細胞を採取し、Mkxノックアウトマウス、MkxGFPへテロマウスにおいて-GFPの発現を確認した。更に野生型とMkxノックアウトマウスより採取した腱細胞にメカニカルストレッチを加えmicro-arrayを行い組織特異的遺伝子の発現を確認し、ストレッチ前後と、細胞間での変化を比較した。さらに、腱前駆細胞の発生に重要であると考えられる腱周囲組織であるendotenon, epitenonやparatenonにおいてのMkx-GFPの発現を解析した。また、Mkxの腱損傷における機能を検討する為に、腱損傷モデルを実施した。アキレス腱を損傷させ、経時的に観察し、免疫染色とquantitative PCRでの評価を行った。筋肉においては、筋特異的転写抑制因子RP58はde novo DNAメチル化酵素のDNMT3Aと結合することから、RP58が筋分化においてDNAメチル化に関わる可能性がある。そこで筋分化におけるDNAメチル化の変動をゲノムワイドに調査した。その結果、de novo DNAメチル化が起こるDNA領域を複数同定した。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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