研究課題/領域番号 |
23249091
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研究種目 |
基盤研究(A)
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
広瀬 たい子 東京医科歯科大学, 大学院・保健衛生学研究科, 教授 (10156713)
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研究分担者 |
三国 久美 北海道医療大学, 看護福祉学部, 教授 (50265097)
草薙 美穂 天使大学, 看護栄養学部, 講師 (90326554)
岡光 基子 東京医科歯科大学, 大学院・保健衛生学研究科, 助教 (20285448)
大森 貴秀 慶應義塾大学, 文学部, 助教 (60276392)
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キーワード | 乳幼児精神保健 / 看護介入研究 / 小児の虐待予防 / 育児支援 |
研究概要 |
本研究は、看護職が、母子および家族の関係性形成を効果的に支援するスキルを習得するため、乳幼児精神保健の概念を基盤としたプログラムと、そのプログラムの教材やアセスメント尺度を開発する。さらに、上記プログラムとシステムを用いた教育を、介入実践者である看護職に提供し、看護職者への教育の効果を、被介入者である母子を対象として介入効果を測定することを目的とするものである。 この目的遂行のためには、研究対象者としての介入実践者である看護職と、被介入者である母子が不可欠である。しかし、研究協力者のリクルートに予定を大幅に上回る時間を要し、かつ予定通りの協力者獲得ができず当研究計画の変更を余儀なくされた。しかし、当初の計画からの変更はあるが当研究目的を遂行できる予定である。協力者の確保もできつつある。 第1の計画は、母子および家族の関係性形成を効果的に支援するスキルを習得している看護職が介入を実施することによる成果を測定する研究を、小児科クリニックをフィールドとして遂行することとなり、第2の計画は、地域の保健センターの保健師に母子および家族の関係性形成を効果的に支援するスキルを訓練するための研修会に参加してもらい、その成果を保健師の反応から得るものである。第3に、無作為に抽出された全国の保健師にフィンランドの保健師対象に実施された、乳幼児虐待への保健師としての関わり方について回答を求める調査用紙を配布・回収するものである。これら3つの介入・調査研究によって、本研究の目的を遂行するため、倫理委員会の審査を受け、研究を開始する準備が整っている。 特に第1の計画のため、乳幼児精神保健の理論と実践に優れた人材が多い米国を訪問し、母子への介入スキルのさらなる向上をはかるため、介入担当の看護職に乳幼児精神保健の専門家からの研修受講をしてもらった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
前述したように、予定していた研究協力者の確保ができず、研究計画の修正に伴う研究活動の変更を行うために時間を要した。また、当初予定していた研究協力者確保に多大な時間を割いたが、それが実を結ばず、かなりの研究時間のロスを招く結果となった。
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今後の研究の推進方策 |
前述したような研究計画の変更により、3つの研究計画を同時に進行させ、当初の研究目的を遂行する予定である。23年度に多くの問題にぶつかり、それらに対処したので、24年度には、修正した計画を粛々と進めたい。具体的には、研究対象者の確保をはかり、研究活動を推進させる予定である。
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