研究課題/領域番号 |
23249092
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研究種目 |
基盤研究(A)
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
松田 ひとみ 筑波大学, 医学医療系, 教授 (80173847)
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研究分担者 |
奥野 純子 筑波大学, 医学医療系, 講師 (50360342)
森田 展彰 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (10251068)
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キーワード | 高齢者 / 睡眠の質 / ナラティブ・ケア / 台湾 |
研究概要 |
高齢者の地域社会や家庭内での孤立・孤独がうつ症状、不眠症や自殺にまで関連し、これらの解決を急ぐ現状において、研究者らによる研究成果から概日リズムの同調因子である社会的関係に着目し、その基盤としての会話交流と睡眠効率との相関関係を見出した。そこで本研究は、高齢者を対象に会話交流による自律神経系の変動パターンを活用した生活リズムの調整と、これによる睡眠の質の改善および主観的満足感を明らかにすることを目的とした。さらに高齢者に対する会話交流のアプローチをナラティブ・ケアとして扱い、睡眠看護ケアと融合した「ナラティブ睡眠ケア」として地域社会に普及させるための看護プログラムの開発を目的とした。今年度は、国内において茨城県、東京都内の早朝体操の習慣のある高齢者183名、台湾・台中市の早朝に太極拳を行う高齢者56名の睡眠と活動の実態を比較した。さらに睡眠覚醒障害や会話交流の実態について自律神経系と血圧の変動パターンから解析した。その結果、国内の高齢者の睡眠効率は平均82.79%に比較し、台湾は80%でありGDSとの相関も見出された。日本において睡眠の質が優位に高かかった。楽しい会話も日本の頻度が高く、夜間睡眠との関係性が明らかとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
国内の高齢者の実態を探ると共に、その様相と特徴を見出すために台湾との比較を行うことができた。
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今後の研究の推進方策 |
今年度の研究において、楽しい会話の有用性が見出されたため、今後は予定通り介入を行うことができる。具体的には、一定の楽しさを提供し比較検討するための題材を現在探している。問題点はない。
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