研究課題
漢字文化圏における典籍の集積、国際的伝播及びその伝承を実証的に究明するために、研究実施計画に従って平成26年度及び繰越の平成27年度に以下の研究を実施した。過年度までに統合された典籍書誌・集積・伝播データベースの内部評価としては、典籍の集積・伝播に関する一般原理を立てる立場から、データーベースの評価を行って、追加すべき情報の洗い出し、キーとすべき項目の正規化などの、データベースのリファクタリング(再編成・再構築)を行った。次に、楊守敬本・敦煌本・正倉院本・高山寺本・東洋文庫本及び宋版の書誌調査の精密化について、上記リファクタリングの結果、欠損している情報を補うべく、更に精密化した原本調査・工学分析を国立故宮博物院・フランス国立図書館及び大英図書館・京都国立博物館・高山寺・東洋文庫・中国国家図書館に於いて行った。上記研究成果の発表は国際会議に於ける研究発表及び訓点語学会等に於ける国内研究発表を進めた。平成26年11月8/9日に京都龍谷大学に於いて、本研究の成果公表国際シンポジウムを実施した。又、京都国立博物館特別展「国宝鳥獣戯画と高山寺」に於いて本研究の成果の一部を展示し、図録巻頭論文・関連講演に於いて本研究の成果の一部の周知に努めた。データベースの限定的公開及び研究成果の公刊について、過年度までに構築した作業中のデータベースを、関係者(正倉院事務所、大英図書館、フランス国立図書館、中国国家図書館、故宮博物院(台北)、高山寺)に限定して公開し、批正を仰いだ。本研究の成果を英文小冊子に編纂し、上記26年11月の国際シンポジウムで配布し公刊した。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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佛典音義研究
巻: 1巻 ページ: 332-342
日本語の起源と古代日本語
巻: 1巻 ページ: 201-276
高田時雄教授退休紀念東方学研究論集[日英文分冊]
巻: 1巻 ページ: 25-33
敦煌研究
巻: 敦煌研究院成立七十周年紀念専号 ページ: 118-122
平成二十六年度高山寺典籍文書綜合調査団研究報告論集
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第40回韓国文化財保存科学会研究報告予稿集
巻: 1巻 ページ: 19-22