研究課題/領域番号 |
23251013
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研究種目 |
基盤研究(A)
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応募区分 | 海外学術 |
研究機関 | 国士舘大学 |
研究代表者 |
前川 和也 国士舘大学, 21世紀アジア学部, 教授 (60027547)
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研究分担者 |
川瀬 豊子 大阪樟蔭女子大学, 学芸学部, 教授 (10195092)
寺村 裕史 国際日本文化研究センター, 研究部, 機関研究員 (10455230)
森 若葉 総合地球環境学研究所, 研究部, プロジェクト上級研究員 (80419457)
松島 英子 法政大学, キャリアデザイン学部, 教授 (90157305)
春田 晴郎 東海大学, 文学部, 教授 (90266354)
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キーワード | 楔形文字 / 粘土板 / エラム語 / アッカド語 / シュメール語 / イラン国立博物館 / 3Dモデリング |
研究概要 |
5月2日~10日および、8月5日~9月4日の期間に、前川、松島、川瀬、春田、森、寺村が調査を行い、300点のスサ出土資料についてカタログのためのデータ収集および写真撮影を行った。マルヤン遺跡(古代アンシャン)出土粘土板については、全粘土板の完全な照合・整理を終了した。3Dモデリングについては、マルヤン出土資料の中の原エラム語粘土板を中心に行った。文化財保護に有効な3Dモデリングについては、寺村氏がセミナーを行い、博物館研究職員に技術指導を行った。 スサ出土全レンガ資料のデータ収集および写真撮影を終了した。これらの資料には、エラム語・アッカド語・シュメール語の楔形文字資料が含まれていることがわかった。現在、ルーブル博物館の専門家(マルブラン・ラバット氏)の協力もあおぎ、資料のカタログ化にむけて内容の確認作業を松島を中心に行い、現在200点の資料について、翻字が終了し、出版に向けての準備が着実に進んでいる。 2011年5月および8月にマルヤン出土粘土板の全資料の照合・計測・整理作業を終了した。サイズ、簡単な内容、状態等を付した目録を作成し、イラン国立博物館に提供することができた。 2011年5月および8月に寺村が中心となり、マルヤン資料中の原エラム語資料中心とする資料について3Dモデル作成のためのスキャニング作業を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
おおむね予定通り、テヘランの国立博物館において、調査を行い、写真撮影、3Dスキャニング、カタログ作成、イラン研究者への技術指導を順調に進めつつある。
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今後の研究の推進方策 |
テヘランにおいて、現時点において未調査の粘土板のカタログ作りおよび写真撮影、3Dスキャニングを実施する。 レンガ碑文の出版を行うため、現地でテキストの再校訂を行う。日本において出版に向けての準備を整える。さらには研究協力を推進するため、国立博物館スタッフを招へいの予定である。
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