研究課題
本研究はイラン国立博物館(テヘラン)の許可のもと博物館が所有する楔形文字資料とりわけ前2千年紀のレンガ碑文およびテル・マルヤン(古代名アンシャン)出土エラム語、アッカド語、シュメール語行政文書を調査、解析し、その成果を公表することを目的としている。本年度は、2011年度に開始されたプロジェクト最終年度にあたっているため、各人の成果の総括を行い、またイラン国立博物館との強力体制の継続に意を用いた。京都市前川研究室にて2015年4月、9月、12月および2016年1月研究打ち合わせ会を開催するとともに、各人による成果の個別発表の他、本年度は2014年に京都大学にて我々が開催した国際シンポジウム報告書Ancient Iran: New Perspectives from Archaeology and Cuneiform Studiesを公表することに力を注いだ。2016年3月にこの作業を無事完了し、関係者に発送を終えている。また協力関係にあるベルギー、ゲント大学、ルーバンカトリック大学チーム主催の国際シンポジウムSusa and Elam II (ルーバン・ラ・ヌーブ、2015年7月)に前川が出席し、前3千年紀スサ(フジスタン)とバビロニアの関係について報告するとともに、今後の研究体制について討議を行った。また2015年9月、2016年2月に研究代表者、分担者、協力者がテヘラン国立博物館を訪問して、今後の研究体制を討議している。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件) 学会発表 (11件) (うち国際学会 4件、 招待講演 4件) 図書 (7件)
第22回ヘレニズム~イスラーム考古学研究
巻: 22 ページ: 1-5