研究課題/領域番号 |
23251022
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研究種目 |
基盤研究(A)
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応募区分 | 海外学術 |
研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
大杉 高司 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (10298747)
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研究分担者 |
春日 直樹 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (60142668)
浜本 満 九州大学, 人間・環境学研究科(研究院), 教授 (40156419)
中谷 一 立教大学, 異文化コミュニケーション研究科, 准教授 (50599503)
中川 理 大阪大学, グローバルコラボレーションセンター, 特任准教授 (30402986)
森田 敦郎 大阪大学, 人間科学研究科, 准教授 (20436596)
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キーワード | 文化人類学 / 再帰性 / 民族誌 / 比較 |
研究概要 |
再帰性の多様な形態を再考する準備作業として、平成23年6月18日に一橋大学にて第一回研究会合を開催し、研究代表者が研究活動方針の説明をしたほか、代表者と各研究分担者がこれまで蓄積してきた研究を再帰性の観点から捉え直し報告した。また、意見交換のなかで、各自の具体的な課題を明確化し、役割分担を調整した。 続いて、研究代表者および各研究分担者は、次の通り、第一次実地調査および文献調査を実施し、平成24年度以降の本調査の準備にとりかかった。大杉高司:キューバの農業プロジェクトにおける再帰性、春日直樹:フランス科学人類学の動向にみる再帰性、岡崎彰:インドネシアにおけるイスーラムの舞踊にみる再帰性、関根康正:インドの庶民信仰における再帰性、浜本満:妖術における再帰性の文献調査、小田亮:宮城県、岩手県の生活再建における再帰性、中谷一:アメリカ合衆国の陰謀論における再帰性、中川理:フランスの反グローバリズムにおける再帰性、森田敦郎:タイのエンジニアリングにおける再帰性、モハーチ・ゲルゲイ:シンガポールの創薬における再帰性。また研究協力者として、次の三名が実地調査を実施した。深田淳太郎:パプア・ニューギニアの自生貨幣における再帰性、深海菊絵:アメリカ合衆国のポリアモリー実践における再帰性、難波美芸:ラオスの交通開発における再帰性。くわえて、本研究課題の議論を深めていく場として、人類学、科学技術論、哲学などの分野を跨いだ英文電子学術誌Nature Cultureの刊行にむけて、第一号の編集作業を実施した。なお、本電子学術誌は近日中に公開予定である。 平成23年度、各研究者が多様な地域とテーマで実施した調査は、「再帰性」を多角的に比較検討するに必要不可欠な準備作業となり、結果各研究者は、平成24年度以降の研究調査活動にむけてさらに課題を明確化するに至った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
各研究者が研究する地域およびテーマでの第一次調査が順調に完了し、平成24年度以降の研究の実現可能性の確認、課題の明確化が実施されたため。
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今後の研究の推進方策 |
今後も引き続き、当初の予定どおり、代表者および分担者が実地調査および文献調査を実施する。また、平成24年度以降開催予定の国際シンポジウムの準備作業を開始する。
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